その日の夜、市川第一中学三年生一行と引率の先生達は宿舎で夕食を食べた後、それぞれの部屋でゆっくりしていた。
「なぁトモヤ。」
腕立て伏せをやりながらトモヤに話しかけるリュウ。
トモヤ 「何だよ?リュウ。」
腹筋をしながらリュウと会話するトモヤ。
「お前は恋したことがあるのか?」
トモヤ 「あるよ。保育園の時に好きな女の子がいたんだ。まあ告白しなかったし、その女の子は別の小学校に行ったから実らなかったな。」
「そうか・・・。」
トモヤ 「リュウ、お前はまだ松井さんに告白してないんだろ?早く告白した方がいいぞ!部活を引退したら本格的に受験勉強が始まるだからな。」
「わかってるよ!2学期が始まるまでにレナちゃんに告白するよ!」
トモヤ 「頑張れよ!友達として応援してるからな!」
「ありがとう!」
翌日、市川第一中学三年生一行と引率の先生たちは宮島にある厳島神社にやってきた。
「うぉーー!すげーーっ!」
ヒロト 「海に鳥居が立ってるぞ!」
レナ 「あれが海中に立ってる大鳥居か〜。テレビで観るより綺麗〜!」
厳島神社名物の海中に立っている大鳥居を見る市川第一中学三年生一行と引率の先生達。
先生 「はい!今から自由時間に入ります!16時までにバスに帰っで来てくださいね!それでは解散。」
生徒達はそれぞれのグループに分かれて宮島散策を開始した。
サユリ 「う〜ん!揚げもみじとメロンパンアイス、最高♡」
宮島名物の揚げもみじとメロンパンアイスを堪能するサユリ。
ショウ 「サユリちゃん、食べ過ぎだよ!お昼ご飯食べられなくなるよ!」
揚げもみじを食べながらサユリに話しかけるショウ。
サユリ 「へーきへーき♪まっちゅんはまだまだ食べられるよ!」
ショウ 「(サユリちゃんは本当に大食いだな・・・。)」
ナナミ 「ヒロトくん、次は宮島の弥山に行こうよ!」
ヒロト 「弥山って確か広島の恋人の聖地だよな?」
ナナミ 「うん!だから一緒に行こ♪」
ヒロト 「そうだな!行こうか!」
二人はラブ握りで弥山行きの宮島ロープウェイに向かった。
レナ 「ゴンちゃん、この鹿のストラップ可愛いね!」
宮島限定の鹿の携帯ストラップをリュウに見せるレナ。
「ああ!可愛いな!」
レナ 「私、この鹿ストラップ買おっと♪そうだ!ゴンちゃんもこの鹿ストラップ買ってよ!」
「えっ!?俺もこれ買うの?」
レナ 「うん!お揃いにしよ♡ダメ?」
「もちろん!OKだよ!」
リュウとレナはお揃いの宮島限定の鹿の携帯ストラップを購入した。
16時、宮島散策を楽しんだ市川第一中学三年生一行と引率の先生達はバスで広島市内の宿舎に帰っていった。
つづく
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