君が生きた証 第3章 #72 | SAKAMICHI46 NOVEL⊿ 〜乃木坂46・櫻坂46・日向坂46小説〜

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 10月の第2日曜日、ハルトは兄・フユトと都内の喫茶店にいた。


 フユト 「なぁハルト。」

 ハルト 「何だ兄貴?」

 フユト 「実はよ・・・こないだ警官やってる友達から超人気セクシー女優の裏ビデオを貰ったんだ。」

 ハルト 「マジで!その超人気セクシー女優は誰だよ?」

 フユト 「たかしょーと並ぶ人気を持つ三上悠亜ちゃんだよ!」

 ハルト 「おおー!悠亜ちゃんの裏ビデオかよ!でもよそれって本当に悠亜ちゃんの裏ビデオなのか?前みたいに騙されてニューハーフの裏ビデオを手に入れたんじゃないんだろうな?」

 フユト 「今度は大丈夫だよ!俺もチェックして本物だとわかってるし!」

 ハルト 「じゃあ車の中で本物かどうか見せてくれよ!それでダビングするか決めるから。」

 フユト 「わかった!」

 二人は会計を終えて店から出て、車の中でその裏ビデオを視聴した。

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 視聴後・・・・


 ハルト 「間違いなくこの裏ビデオは本物だ!兄貴、ダビングして俺にくれよ!」

 フユト 「じゃあダビング料2000円くれよ。払ってくれたらダビングしてやるよ。」

 ハルト 「わかったよ。今払うよ!」

 ハルトは2000円をフユトに渡す。

 ハルト 「兄貴、絶対金を持ち逃げすんじゃねーぞ!もし持ち逃げしたら兄貴に隠し子がいることをツイッターに書いて拡散するからな!」

 フユト 「わーってるよ!持ち逃げしねーよ!絶対お前にダビングしたやつを渡すから!で、渡す場所はお前の家でいいだろ?」

 ハルト 「いや家にはナナセと豊がいるし、ナナセに黙って裏ビデオを入手したって知られたらヤバイから別の場所にしようぜ!」

 フユト 「どこがいいんだよ?」

 ハルト 「池袋駅の前。そんで変装して渡し方は・・・・」

 ハルトはフユトに耳打ちで渡す方法を伝えた。

 フユト  「いいじゃねぇか!スパイ大作戦みたいでかっこいいじゃん!

 ハルト  「だろ?そんで受けとる時の合言葉は・・・・」

 ハルトは先程と同じく耳打ちで合言葉をフユトに伝えた。

 フユト  「わかった!じゃあ水曜日の19時に池袋駅前でな!」

 ハルト  「おう!」

 ハルトはバイクに乗って自宅に帰っていった。

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 水曜日の18時30分、ハルトは黒髪のカツラとスーツとメガネで変装し、池袋駅前の駐車場でフユトが現れるのを待っていた。


 ハルト 「ちょっと早く来すぎたかな・・・まあいつもより早くチームの練習が終わっちまったから仕方ねぇけど。」

 自分が所属するバイクチームの練習が早く終わってしまい、ボヤいているハルト。

 ハルト 「しょうがねぇ。尾崎さんの幻の少年を読んで待つか。」

 自身が敬愛する歌手・尾崎豊の本を読んで待つハルト。
 
 
 そして25分後、ハルトのスマホにフユトからメールが送られてきた。


 ハルト 「兄貴が来たか!よし!行くぞ!

 ハルトは車から降りて、池袋駅に向かって歩き始める。

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 池袋駅前の広場


 ハルト 「・・・・・・・」カッカッカッカッ

 フユト 「・・・・・・・」カッカッカッカッ

  互いに変装して革靴を履き、歩いてくる村上兄弟。

 フユト 「尾崎豊の兄の職業は?」

 ハルト 「弁護士。」

 村上兄弟は池袋駅前の広場ですれ違った瞬間に合言葉を交わし、ハルトは裏ビデオが入った紙袋をフユトから受け取り、歩いていった。


 
 ハルト 「さてと!帰ってナナセたちが寝た後にいっぱい楽しむぞー!!!ぐへへへ!」

 その夜、ハルトはナナセ達に気づかれないように裏ビデオを楽しんだとさ(笑)




 つづく


 

 
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