アンカハス vs マルチネス、 ポストル vs アントワン、 コルバート vs ガルシア、 3試合とも大方の予想と真逆の結果に … 。
マルチネスはリオ五輪出場のオリンピアンでありテクニカルなファイタータイプ。 これまでの アンカハス の対戦相手には居なかったブロック&リターンがスムーズなスウォーマーであり、 ジワジワとしたプレスと精度の高い打ち分けでアンカハスに距離設定をする事を許しませんでした。 入り際の足の位置やポジション、 パンチの選び方など、 日本人選手にとっても参考になる選手だと思います。
ポストルは祖国ウクライナがロシアに攻撃を受けた翌日の試合という … 精神的に過酷すぎる状況 … しかも相手が ラッセル兄弟の最終兵器 … ポストルの奥様と双子の息子はロシアが攻撃を仕掛けたキエフから16キロ弱の地で暮らしているという … 「 神がウクライナを庇護してくれるよう、祈るしかない。 戦争なんて誰も望んではいない ! 」 と語ったポストルでしたが、 試合展開はやはり一方的なものに … 。
コルバート は はっきり言って別人じゃないかと思ってしまうほどの動きの悪さと集中力の無さで … 強打のヘクター・ルイス・ガルシアに成す術無く敗退。 これまでのようなフットワーク、 ボディワークが皆無で、 ガルシアのシンプルなリングカットにもあっさり捕まってしまう。 慣れないブロッキングに頼るばかりで、 ブロックの上からガルシアにガンガン強打を叩き付けられ、 削られる展開に終始 … 。8Rには入り際に正面からカウンターを被弾しダウン … 。 たしかにガルシアも良いボクサーなのですが、 あくまでもグティエレスの代役。 これまでのコルバートなら難なく空転させていたであろう相手と思われ … このムラの大きなチャート乱高下は、 今後に大きな不安を残すものとなりました … 。
▼ SHOWTIME BOXING 2022.02.27 Big Match