以前の記事でチラっと書いた リオ五輪ミドル級 銀メダリストのメリクジエフ ( ウズベキスタン ) 、 7戦目にして 階級上のライトヘビー級 歴戦の雄コバレフと戦うという冒険マッチメイク にも全く怯まず挑むその姿勢 … ※ コバレフの禁止薬物使用によりこのカードは消滅してしまいましたが … メリクジエフはSNSを通じて、 「 コバレフが禁止薬物をやっていようが 自分と体格差があろうが関係ない、 コバレフをリングに上げてくれ、 試合をしよう ! 」 と呼び掛けたそうです ^ ハングリーな その心意気や良し !
▼ ベクテミル・メリクジエフ vs モーガン・フィッチ
… で、 代替カードがこれ。 メリクジエフの相手は、 ヤマグチ・ファルカオ と戦うまでは無敗を誇っていた “ ビッグチーフ ” モーガン・フィッチです。 コバレフとは比べようもありませんが、 スーパーミドル級屈指のスラッガーであり、 決して弱い相手ではありません。
しっかし まぁ … メリクジエフの強いこと強いこと … フレーム的には メリクジエフはカネロと ほぼ同じサイズなのですが、 スーパーミドル級とは とても思えないほどのクイックネス&テクニック … パンチの多彩さ、 重さも然ることながら、 重量級で この足回り ( フットワーク ) … このモビリティレベル … 。 先日 日本でも LEGEND という興行があり、 トップアマの優れた多軸感覚など、 世間に知らしめる内容の素晴らしい興行となりましたが … 元五輪銀メダリストのメリクジエフ、 それを更に更に集約させたような物凄いハイレベルのムーブメントを魅せています。
正直言ってフィッチが相手でも、 4回戦ボーイと世界王者くらいの差が見て取れます。 もし何事もなくコバレフ戦が行なわれていたら … 結果はどうなっていたでしょう … メリクジエフの勝利も十分に考えられたのではないでしょうか。 それだけじゃありません … 最終的にカネロを最も苦しめる存在になるのも … この男かもしれませんね … 。
◎ 結果 : メリクジエフ 3R KO 勝利