ロマチェンコとの激闘 → 敗北から復帰し、 WBOラテンタイトルを手にしたペドラザ、 なんと今度はスーパーライトに上げて世界を目指します。 相手は曲者サウスポーのホセ・セベダ。 33戦31勝2敗、 その2敗はテリー・フラナガンに負傷RTD負けと、WBC世界スーパーライト級王者の ホセ・カルロス・ラミレス に挑戦して接戦の上判定負けした試合であり、 間違いなく同階級トップコンテンダーの一人です。
▼ ホセ・ペドラザ vs ホセ・セベダ
データ的には身長・リーチ共に全く一緒の両者ですが、 試合映像を見ると身長はややペドラザが高く、 身体の厚みはセベダが上回っている印象。 戦術的にはセベダが徹底したバックギアからの待ち受け後出しアウトボックスが功を奏し、 ペドラザを空回りさせる展開。
ロマチェンコとあれだけの空間戦を演じたペドラザですが、 スイッチを駆使してもセベダとの距離は掴めません。 なんとか捉えようと前へ出るも … 元来前進しながらのポイント集めが得意なタイプではなく … Rが進むに連れて、 より深くセベダの術中にハマって行ってしまいます。
中盤からは完全にサウスポーを選びセベダの右に左クロスを狙うペドラザですが、 セベダも右ジャブの打ち終わりに肘を摺り上げてそれを防いだり、 巧みなクリンチワークでペドラザの攻勢を寸断します。 こうなると … ペドラザほどのボクサーに こういう展開を強いるセベダの凄さを褒める以外ありませんね … 世界を獲る資格が十分にある選手だと思います。
結果:セベダ 判定勝ち 3-0 ( 97-93、 97-93、 97-93 )