オレクサンドル・ウシク vs ムラト・ガシエフ | R I N G C H E C K !

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打撃系格闘技の練習や試合についてのブログでしたが、
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歴史に残るような一戦を勝手に期待していただけに … この両者の決勝戦で この内容かぁ … というのが、正直な所 … 。











ある意味 予想の範疇の試合内容ではあったものの、予想を超えるような熱戦とはならなかったWBSSクルーザー級決勝戦 … 。





▼ オレクサンドル・ウシク vs ムラト・ガシエフ






ウシクがバックギア寄り且つ機動力全開のハイテクボクシングで来るのは当然予想通りでしたが、ガシエフにここまで追い足が無く、動きながらの打撃バランスが悪い、というのは予想外でした。




ウクライナトップチームの多軸多動に対して最もやってはいけない直線的なノッシノッシと歩み寄るプレス、ウシクの退路を塞ぐようなリングカットも無く、カウンターや多軸軽打の標的に。




元々しっかりとしたセットアップからの強打が中心の選手で、相手を追い詰めたり、もしくはヘッド・トゥ・ヘッドからの展開が得意な選手であるというのは誰もが知る所ですが … これまでのどの試合においても一瞬として同じ場所に居座らぬウシクに対して … 余りにも無策なのでは … 。




1ステップで届かなければ2ステップ3ステップ、あらゆる手段を持って二段階三段階と距離を詰めなければ有効打を当てる事が出来る相手ではありません … 。




ガシエフ、今試合はファイターとして主体性にも乏しく、当てるパンチも単発止まり。 逆に先手で餌を巻いて、飛び出してくる所を終始狙っているのはウシクの方。 アウトボックスしている方が先手を取る … というのは、実は強いアウトボクサーに100%共通している事項。




唯一、ガシエフの追いながらのボディショットは何発か当たっていたので、そこを更に強引にダッシュインしてでも しつこく腹を削りウシクの機動力を奪って欲しかった … ガシエフがウシクのハイテクボクシングを破壊してくれる姿を勝手に期待していたので … 勝手に ガッカリです … 。