八重樫選手から衝撃KO勝利 で奪取したIBFタイトルの初防衛戦の挑戦者に、 “ 南アフリカのインテレクチュアル・パンク野郎 ” ヘッキー・ブドラー を選ぶ … このメリンドの心意気たるや。
▼ ミラン・メリンド vs ヘッキー・ブドラー
ここ数年パワーショットにアジャストしているメリンドに対して、ミニマムでのスーパー王者時代からパワーレスだったブドラーは、徹底したジャブ、ストレート狙い。 脇を絞り、ガードへの戻りもしっかりと意識したジャブはリーチ・身長ともに低いメリンドに効果的。
しかし地元の大声援をバックにメリンドも切り込んでは、強打のフック、アッパーを狙っていく。 八重樫選手を完全KOしたメリンドのパワーパンチには やはり迫力があり、ブドラーの正確なリードとメリンドのアタックが交錯する展開には緊張感がある。 そして メリンドの攻勢時には とにかく地元ファンは大騒ぎ ^
ブドラーは あくまでクールにメリンドの距離より若干遠く、自らのジャブ、ストレートが当たる位置をキープ。 中盤以降はボディジャブ、右スイングなども取り入れて、大きな角度の変化を付けつつポイントを稼いでいく。
メリンド、7Rには ( おそらくバッティングで ) 左まぶた、続くRでも右眉尻をカットしてしまい、後半はブドラーのジャブ、ストレートを狙い打ちされる展開に。 このままブドラーがリングジェネラルシップを掌握して王座交代劇か … と思わせましたが、メリンド最終回に これまでKO負けのないブドラーから左アッパーでダウンを奪う !
スリップをアピールするブドラーですが、ダウンは覆らず、焦るブドラー、最後は猛反撃をしますが … 判定結果は 2-1 のスプリットデシジョンでメリンドの防衛成功 !
ラストのダウンが無ければ結果は逆になっていたでしょう。 苦しみながらもベルトを守ったメリンド、徹底した研究からの戦術を魅せたブドラー、どちらも素晴らしく、見応えのあるIBFライトフライ級タイトルマッチでした。
それにしても … カシメロよ …