超激戦区ライト級を上がってきた両者によるリオ五輪ライト級決勝戦。
ロマチェンコに幻の勝利も上げているブラジルのロブソン・コンセイソン。
準決勝では、成松選手を下したバルデラス選手を更に更に下している、
あの最強戦士 ラザロ・アルバレス をも下して決勝へ上がって来ています。
対するフランスのソフィアン・オーミアも、
一回戦では言われのない抗議を受けましたが、
ベスト16では、先日までプロ世界王者だったアムナットを楽々KOし、
準々決勝では かつてロマチェンコに唯一の敗戦を与えた、
アルバート・セリモフ をも下し勝ち上がってきています。
( … どんだけ神々の世界なのでしょう … )
正直 準決勝はお互い微妙な内容でしたが、
決勝は素晴らしかった。
▼ ロブソン・コンセイソン vs ソフィアン・オーミア
これぞ、五輪決勝、世界の頂点の戦い。
お互いオーソドックス攻撃的ボクサーファイターとしての完成形であり、
両者とも正当的ボクシング故に ハイレベルさ際立つ。
緊張感ある駆け引きの中、お互い長いリードジャブで弾幕を貼るも、
ジャブに対してはお互いが鋭く右クロスを狙い合い、
右ストレートには左フックカウンターを狙い合っており、
画面上で観ているだけでも とんでもない緊迫感がある。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160824/10/dagekilab/aa/ab/j/o0560037013731040194.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160824/10/dagekilab/2a/d1/j/o0560037013731040193.jpg?caw=800)
プレスもお互い掛けたりハズしたりと、
状勢を見て目まぐるしく変化しながらラリーが続く。
一瞬足りとも集中力を切らす事が出来ない
ハイスピード、ハイパワーの技術戦。
序盤はお互い包括的に相手に被せるカウンター狙い、
後半はオーミアのインサイドから鋭く貫くパンチと、
ややワイルドながら派手にアピールするコンセイソンのパンチが交錯。
世界最高峰の戦い、堪能させて頂きました。
正直、判定は歓声の差で地元コンセイソン優位だったように感じます。
現在のAIBAの基準ではオーミア勝利でもおかしくなかったと思います。
クリーンエフェクティブヒット ( AIBAでいうクオリティーブロー )
はオーミアの方が多かったし、3Rはコンセイソンのアウトボックスより
オーミアのアグレッシブネスを取るのが現在の方向性なはずですから。
私は1、3Rはオーミアで、2Rはコンセイソンだと思いました。
他の階級もまだまだ書いていきたいと思います。