ルシアン・カルビン | R I N G C H E C K !

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打撃系格闘技の練習や試合についてのブログでしたが、
現在は海外ボクシングとムエタイの記事が中心です。
知り合い・近親者向けに書いています。



F&L誌次号に オランダキック黎明期からの
重要人物の一人 ルシアン・カルビン氏の
インタビュー&記事が載るそう。


※ 取材・執筆はオランダ在住で
オランダ格闘界を知り尽くす 遠藤文康さん。







ルシアン・カルビン氏は黒崎先生の帰国後から
メジロジムにおいて選手兼トレーナーとして所属。


ジョン・ブルミン氏に極真空手を教わり
今は亡きヤン・プラス氏とキックボクシング技術を
試行錯誤しながら研究していったそう。


オランダ特有の対角線コンビネーションを
生み出した方として あまりにも有名です。







これまで、アンディ・リスティ、アリスター・オーフレイム、
イムロ・メイン、タイロン・スポーン、フランク・ロッブマン、
イロンカ・エルモンド、ギルバート・アイブル、
セルジオ・ヴィールセン、ロブ・カーマンなど
名立たるチャンピオン達を育て上げている
まさにスーパートレーナー。


その教えは技術だけでなく
精神性にも重きを置いており
チャンピオンになり有名になっても
驕りが出て傲慢になった選手に対しては
厳しく突き放す という一面もあるそうです。


格闘技に対してどこまでも真摯で誠実。







そして 自分が一番驚いたのは
ルシアン・カルビン氏の現役時代の
“ 試合における動き ” なんです。







Youtube にあがっているマーシャルアーツスタイルの
映像では割とオーソドックスな戦法をとっていますが
私が持っている海外版ビデオでの試合では
キック/ムエタイトランクスの姿で
驚くべき身体能力と試合スタイルを
見せ付けてくれています。







当時のキックボクシングにしては珍しい
フットワークを縦横無尽に使った
アウトボクシングスタイルで
レナードを彷彿させるような
小気味良いリズム感。


シュガーフットで相手の攻撃を避けた後は
驚異的なスピードで攻撃を繰り出します。


スイッチヒッターで左右両構えから
パンチ&キックの強打が出せる上に
そのどれもが的確で強い。


もし全盛期に、アンディ・リスティとやったら
おそらくカルビン氏が勝ってしまうのではないか
と思ってしまうほど、自分にとっては衝撃的な強さでした。







機会があったら、カルビン氏の
昔の試合動画もあげてみたいと思います。


ルシアン・カルビン氏のどんな話が聞けるのか、
F&L誌次号の発売を楽しみに待つとします。