朝晩が涼しくなってきたというか、カラッとしていて日中もそんなに暑さを感じなくなってきました。
名古屋も秋になりつつあるのかも知れません。
今日も病気シリーズ。
モザイク病などと言われることもある、ウイルス病についてです。
スイセンに病気を引き起こすウイルスは十数種類あるそうで、一口にウイルス病といってもその病徴は様々です。また、品種によって、病徴が非常にわかりやすいものと殆ど健全なものと見分けがつかないものなどの違いもあります。
スイセンのウイルス病は、他の植物のようにアブラムシとかアザミウマによって媒介されると言いますが、経験上スイセンにそういった害虫が出ることは滅多にない事で、畑全体に蔓延するとか、新たにウイルス病にかかるとかの経験はありません。
我が家の場合は、おそらく導入当初からウイルスに侵されているケースに限られるようです。
【バンカー(2Y-O)の病徴】
葉にモザイク様の黄色い絣模様がでており、明らかにウイルスによるものです。
ちなみに今年は一輪も咲きませんでした。
良い品種なので捨てるのを躊躇していたのですが廃棄することにして、今年再注文しました。
【エレクトラス(11aW-GPP)の病徴】
こちらは一見してわかる病徴はありませんが、導入当初から生育が思わしくなく、花茎の高さが妙に不揃いで、花後に葉が他よりも早く枯れるなどの症状がありました。
どうも怪しいという事で、昨年再導入して比較したところ、全く違う良好な生育を示したこと、生育不良でもネダニや乾腐病など他の原因が発見できなかったこと、などから、これはウイルス病と判断して処分することにしました。
球根の写真は、上段3列がウイルスの疑いアリ球、下1列が昨年再導入(5球)した健全球です。
球根の太り具合が全然違いますね!
ウイルス病は治りませんので、発見したら可愛そうでも捨てましょう。
また、切り花や花ガラ摘みは、ハサミではなく手で行うようにしましょう。