
このホテルグループは、朝飯がサービスで付く。
せっかちな私は、始発列車を気にして、コーヒーとパンだけで済まそうとした。
すると、賄いのおばちゃんが、さりげなくお味噌汁を私のカウンターに置いてくれた。
テキパキと宿泊客に朝餉の用意・配膳まで動き回り、
ブサイクかつ無愛想の私にも、かような細やか気配りをする。
ふやけた鬼瓦みたいな私の顔も、つい笑顔が綻(ほころ)びる。
ガキの頃から自家製の醤油の味で、知らずと鍛えられてきた故、
お料理のことには、ちょっと五月蠅(うるさ)い。
電気紙芝居に出てくるような食通グルメのお方とは、
ほぼ同等かそれ以上かも(??)と密かに自負している、身の程知らず。
モヤシのシャキシャキ感が残る、ちようどいいお味噌の量で、学校給食の記憶も蘇った。
煮すぎたモヤシなんて、茹ですぎたスパゲッティ以上に最低のもの、と裁定??
トレイを返しながらお礼を言って、笑顔の2人に「写真撮っていいですか
それをブログに載せてもいいですか」、と伺うと、さらに笑顔が輝き、即オーケー。
遍(あまね)く流布しすぎたピースサインなしで、これが実にいい。
両陛下が、この醜悪な指サインをしたら、多くの人が卒倒するだろうし、何名かは救急搬送されるかも。
犬もびっくり、ワン・パターンの薄来行為は、指のリハビリにしか役立たない。
大和民族には、お辞儀と、優しく美しい日本語、そして控えめな笑顔がDNAとして根付いている。
時計を見るとまだ数分時間あり。フロントでメールアドレスを教えてもらい、即送信。
生来のソーシン(痩身)は、配膳室に振り返り、「送ったからね」と伝えて、駅に急ぐ。
おばちゃんたちの笑顔に 乾杯!! と
「つるべーの家族に乾杯」といふ番組を思ひ出す。
あー、そうか、つるべーさんの笑顔って、こういったことなんだと得心。
「見んポー」のやらせ番組が蔓延(はびこ)る、劣悪なニホン・メディア。
表面的な馬鹿笑い。ユーモアとはまるで異質の「汚笑いバングミ」が氾濫する。
美しい国土と、さらに美しいヒューマニティー溢れる神秘の(真否??)国。
しかも、ハイテク、漫画・アニメと、世界に冠たるクール・ジャパン。
憧れて来日した英国人夫妻が、こどもの教育には不適と賢明なる判断、3ヶ月後に帰国したらしい。
加えて最近は、「個人ジョー呆ーなんとか」で、息苦しくなって久しいニホン社会。
過剰な自己防衛は、大和民族固有の穏やかな相互信頼の社会をむしばみ続けている。
そして、無駄な書類も増えすぎた。
そんな奇声?いや規制だらけのニホンで、純朴で屈託のない笑顔。
食った気(ちょっと苦しい、息切れ、、、)にもなる、ささやかなコミュニケーション。
「つるべーの家族に乾杯」といふNHK番組を思いだした。
おばちゃんたちの笑顔に「乾杯は」 これを逆さに読んでみると、、、、
ーー>> 「ハイ パンか」
おばちゃんは、JR駅に急ぐ私を忖度し、手早くパンを数個包んでくれた。
ありがとう。 お礼が最後になった、ボケはじめの私。