去年の病院実習を振り返った時に、たびたび感じさせられる事があった。
「自分の健康は自分でしか守れない」という事だ。
と言うのも、患者さんの身体や心を1番見ているのは患者自身であり、医者がいかに口を出そうが、患者当人の協力がなければ、薬の一つも飲ませられないからだ。
そういう意味で、良い医師は良い教育者でなければならない。
医師というのは、時に人の生活に口を出す仕事だ。
もっと運動しなさい、お酒控えなさい、タバコやめなさい等々。
自分の専門知識を患者さんにわかるように伝えて、患者さんに自分の身体の状況を正しく知ってもらう。また、この薬がいかに大事なものか、運動や食事制限を通してどれだけ病状が改善され、豊かな人生に近づくのか、患者さんに理解してもらう必要がある。
以上が今の医師像であり、今もそうやって働いている医師は多いと思う。
僕はそれも良いと思うが、それよりもっと理想的な形があると思う。それは、「患者自身が自分の身体に必要な事を把握し、医師に提案する」という形である。
医師は患者の提案をチェックして、不足を補い、適切な助言をしていく。
つまり「患者自身が自分の身体を診れるようになる」僕としては、ここを目指したいのだ。
今の時代ネットを活用すれば、安価でかなりのとこまで勉強できるし、自分の身体を自分で管理できればそれに越したことはないはずだ。
もちろん、認知能力が落ちていたり、精神的な問題でそれができない患者さんもいるとは思うが、それでもなるべく理解してもらうようにする。
実際に全てのケースで実現するのは厳しいが、それでも目標は高く持つべきである。
イチ医学生のくせに生意気なと言われるかもしれないが、医師と患者のちょうど中間にいる医学生だからこそ、見えてくることもあると思う。