「患者自身が自分の身体や精神を診て、医者がそれをサポートする」と言う考え方は、あまりにも突飛に聞こえるかもしれない。
ただ僕なりに考えた上での結論であるし、僕自身突飛だとは思わない。理由は、ざっくり2つある。
第一に、今の時代、医師の言うことを頭から信用する事ができない人が多いからだ。当たり前にセカンドオピニオンが行われ、医師が患者を納得させるというよりは、患者が納得する答えを求めて医師を選ぶと言う流れになってると思う。(その変化自体、僕は悪いとは思わない)
加えて、健康という自分にとって大切なものはなるべく他人に任せたくないと言う人情もあるだろう。
第二に、医師は医学をブラックボックスとするのではなく、もっと大衆が分かるようなコンテンツに変換する役割を求められているからだ。
実際よく勉強してる患者さんもたくさんいる。ただやはりそこは、ネット上とか、以前テレビで見たとか、断片的な知識であることが多い。それもすごく前向きだと思うが、やるならもっと系統立てて勉強する必要があるだろう。
例えば、生理学と薬理学の消化器系をかじっていれば、整腸剤や下剤、PPIなどの作用や使い方なんかもよく見えてくるだろうし、患者自身で薬局に行って使い分けを考えることもできる。また、「長年腸に蓄積した宿便がごっそり剥がれる」なんて言う怪しい商品に騙されることも少なくなる。
今の時代、医師は医療の提供者であると同時に医学の教育者である。
僕は、そんな中で、魚を与えるのではなく釣り方を教える、そんな病院があっても良いじゃないかと言っているだけである。