視覚障害者の私が家内と盲導犬バディと一泊の旅をした。


旅といっても観光巡りをする訳でもなく、午後2時過ぎには早くも宿に入り、あとは温泉に入ったり、食事を楽しみ、普段と違う生活空間でのんびり過ごすというだけのひと時。


そんな旅を愛知県犬山市の宿で過ごした。


気がつけば、この快適さが良くて、この宿にもう4回も宿泊していた。


これも思った事をその都度に伝えて、お互い理解しあえてきた成果かなと思っている。


1回目の宿泊では宿泊先が初めて盲導犬を受け入れることとなり、どんな受け入れ準備をしたら良いか不安だったと思う。


それで事前に宿の方から盲導犬受け入れについて電話をもらえた。

盲導犬が宿でどんな過ごし方をするのか、排泄がどうなるのかなどわからない事が多かったのだと思う。

それで犬用のオシッコパッドを準備すると説明があった。


色々と考えてもらえた事は本当に感謝している。


盲導犬の排泄は、ワンツーベルトを腰につけて、そこにつけたビニール袋の中にオシッコやウンチをする。

そんな排泄シーンを実際に目にして、宿側は安心された事と思う。


もう2回目の宿泊からは盲導犬同伴についてスムーズに受け入れてもらえるようになった。


初めての宿泊時の食事では盲導犬がいる事から、入り口近くの席に案内された。それも他の宿泊客と離れた席だった。


でも盲導犬は自分達が食事をしている間は横に敷いた敷物の上で大人しく待機している事を知ってもらい、小さな子供連れよりずっと静かな事を認識してもらえたと思う。他のお客さんは我々が食事を終え、帰り支度をするまで、盲導犬が居たことさえ知らなかったと思う。



それで2回目からの宿泊では外が良く見える窓側の席に案内されるようになった。

だから家内とバディは景色を堪能している。

目が不自由な私も気持ちよく食事のひと時を楽しんでいる。


食事の時には視覚障害者への対応がどんどん良くなっている。

最初は夕食の時だけクロックポジションで出てくる食事の説明を受けた。


宿側には夕食の時のクロックポジションでの説明が良かった事を伝えた。

そして朝食時も同じような説明を受けれると嬉しいことも伝えた。


そんな事もあり、今では夕食時だけでなく朝食時もクロックポジションで説明してもらえるようになり感謝している。


そして夕食では、お肉など一口サイズに切ってほしいかどうかも聞いてくれるようになった。

目が見えていたらもちろん、自分で好きに食べるのが美味しいが、今の私は事前に切っておいてもらえると、とても食べやすく、こぼれてばかりいるのを心配せずに済む。

これもお互いの理解と配慮の賜物だ。


改めて視覚障害者そして盲導犬ユーザーとして感じた事は伝えていく意義とその大切さがわかった旅だった。


さあ またくつろぐ旅に出かけよう。