僕は盲導犬3年生のバディ。足が長く、瞳が綺麗で、小顔のイケメンとよく言われる。


好奇心が旺盛な僕は、初めて行く所を案内するのが大好きなんだ。

だって歩く先に何があるかわからないので、ワクワクするんだもん。

それに僕はおっさんをガイドする盲導犬なので、誘導しながら道を覚える必要があり、真剣になれるので好きなんだ。


おっさんが外出する用事がない時は、運動を目的に近所を歩くんだけど、もう家の周りの地図は、頭に入っていて覚える事もなくておもしろくないんだ。


この前はちょっと離れた河川敷まで歩いたんだ。

そこには川を渡る歩行者用の橋があり、その脇から河川敷へ降りる小道があり、いつもはそこを降りていく。

僕はその道も飽きてしまったので、おっさんに橋を渡りたいと催促したんだ。

おっさんは時間があったようで、僕の希望を叶えてくれて、反対側の堤防まで行って、歩道を歩き始めたんだ。


しばらく堤防の上の道を歩いたんだけど、反対岸へ戻る橋が見えてこないんだ。

僕は心配になってきて何度も歩くのをやめて、今まで歩いてきた橋の方へ戻ろうとするんだけど、おっさんは僕が歩くのに疲れて駄々を捏ねていると思っているようだ。

おっさんは僕を歩かせようとするので、橋が出てくるか心配しながら歩いたり、止まったりを何度も繰り返した。

こまったなぁと思いながら歩いていると、やっと橋が見えてきてホッとしたよ。


結局すごく大回りの散歩となってしまい、その日の歩数は13000歩を超えるレコード達成となってしまった。

本当にバカなことをしたなぁ。