僕は盲導犬2年生のバディ、足が長く、瞳が綺麗で、小顔のイケメンとよく言われる。


おっさんが友人と大須演芸場へ行くので、僕も一緒についていったんだ。

おっさんの友人が、いつものように盲導犬の僕が入場できるかを事前に聞いてくれたんだよ。

今回は会場となる大須演芸場と、公演する立場の落語芸術協会へ連絡を取ってくれて、僕がねづっちの話を聞けるように了解をもらってくれたんだよ。

大須演芸場では僕の入場にあたり、僕とおっさんが座る席を最前列の一番右側に確保してくれたんだ。有難うございます。

そこは前のスペースが十分にあり本当に良かったよ。


おっさんの友人には本当にいつものことだけど、頭が下がるなあ。

そのおかげで、僕は色々なところへ行けて嬉しいよ。


僕にとっては落語家の話を聞くのはもちろん初めてだけど、おっさんも有名な落語家の話を会場で聞くのは初めてだったようだよ。

高校の同級生が大学時代に落語研究会に入っていて、社会人になってからもやっていた時に1度だけ聞いたことがあるらしい。


今回誘われた時は一瞬ためらいがあったようだけど、視覚障害者という新しい世界へ入って、新しい事を色々と経験してみようという気持ちから、今回の誘いではねづっちのことは知らなかったけど、聞いてみようと思ったらしいよ。

まあ、話を聞くんだから、見えなくても見えている人と同じだしね!

それにおっさんは盲導犬の僕を色々なところへ連れて行きたいんだよ。

もちろん僕が好きで、ずっと一緒にいたいという気持ちもあるけど、補助犬に関する法律の事を広く知ってもらいたいという気持ちもあるんだよ。

この法律はもう20年が経ったけど、まだあまり知られていないんだよ。


さて、ねづっちの話についてだけど、テンポが早く面白かったらしく、おっさんはよく笑っていたよ。

久しぶりに、いや初めてかなあ。あんなに楽しそうだったのは。


おっさんの友人は桂竹丸師匠とは知り合いのようで、その関係もあって竹丸師匠やねづっちさんと記念写真も撮ることができたよ。

いい1日だったなあ。