僕は盲導犬2年生のバディ。

足が長く、小顔で、瞳の綺麗なイケメンとよく言われる。


奥さんの誕生日を祝う食事で、家族でボンガルフォというレストランへ出かけた。

このお店はローストチキンを出してくれるお店なんだ。他の料理も美味しいけどね。


予約の時には4名プラス盲導犬1頭で行ったので、6名掛けのテーブルを用意してくれていた。

お店の人は奥側の席のイスを外してくれたので、おっさんはそこに僕の敷物を引いてくれた。そこが僕の座る場所なので、サッとお行儀よく座った。

僕はいつものようにお店に来る前に夕食を食べてきたので、普通ならばお店に着いたらすぐに夕寝をするんだけれど、今回はどうゆうわけか寝られなかったな。

別にお店の中が騒々しいとか人の出入りが多いとかということもないのに。

おっさんたちはコース料理を頼み、メインディッシュがローストチキンで、ずっと長い時間料理をしていたので、ひょっとすると、その匂いが気になったのかなあ。

そのローストチキンは僕が気になるくらいだったので、よっぽど美味しかったらしい。

普段はあまり骨付きのチキンを食べない奥さんがジューシーで美味しいといって食べていたからなあ。


ローストチキンが出された時に、おっさんはシェフから手で食べてもいいですよと言われて、迷うことなく手を使って食べていたので、流石に綺麗に食べ終えて、奥さんからみんなより綺麗に食べたねと言われて、ご満悦だったよ。

本当に単純だな。


このお店も盲導犬受け入れは、僕が第1号のようで、会計を済ませてお店を出る時には、シェフから盲導犬は本当に吠えないんですね。

家でもですか?と質問されて、奥さんがはい!家でも1度も吠えたことがありませんと答えていたよ。


本当なんだよ。

僕は寝言の時しかクンクンとか、ワンワンとか、それも小さな声でしか言わないよ。