介護を目指す生徒さんへ「視覚障害者と盲導犬」と言うテーマで2回目の講演を行った頃だった。

視覚障害者への声掛けはどうしたらもっと増えるかなあ?と考えながら交差点で待っていたら、

「信号は赤です。変わったら教えます。」と女の子の声がした。

この声は数ヶ月前に聞き覚えのある声だった。

交差点へ着いたが、車が通らないので音で横断の判断が出来ずに困っていた時に、自分の後ろで自転車の止まる音がしたので、信号の色を聞いた。そして信号が変わった時に教えてもらうように頼んだ、その時の女の子の声だった。

小学生は素直で吸収力がある事を改めて認識し「よし!これからは小学生への講演をやってみよう」と思った。

それからはどうやったら小学校で盲導犬の話が出来るかなあ?と思うようになった。


その後暫くして、ある会で校長先生をされている人に出会って、自分の思いを話してみた。

そうしたら有難いことに、とんとん拍子で話が進み、小学校5年生と先生方へ話をする機会を頂けた。


原稿作成に取り掛かっている時に、たまたま盲導犬協会が小学生に行う「ふれあい教室」を見学させてもらえる事になった。そこでの盲導犬の実演に生徒達は興味津々の様子だった。

そこで私もお願いして講演の時には盲導犬の実演を訓練士さんに助けてもらう事にした。


準備を整えて本番に臨んだが、主役はバディに取られてしまった。盲導犬になるための訓練の様子や盲導犬のできる5つの事の実演では、バディは僕は30%の狭き門をくぐり抜けたエリートだぞ!と言わんばかりに、楽しそうに、そしてあたかも簡単という雰囲気を漂わせてやってみせていた。

こうして無事私の小学校での講演は終了した。


後日生徒さんと先生たちから講演の感想をいただいた。心打たれる感想に、この試みを継続していきたいと思った。

そして次回からは自分一人で行うことになるので、やり方を工夫してもっと自分の思いを出せるようにしていきたい。

次はいつ出来るかな。