ハワイ編- 2の続き
中部空港から羽田空港までのフライトは、本当にあっという間で、機内で寝る暇もなかったよ。
僕が前に乗った函館行きのフライト時間より短くて、ドリンクサービスを短時間で終えると、もう降下し始めるんだもの。落ち着かなくて、とても睡魔に襲われようがないよ。
僕はパーティションのすぐ後ろの少しスペースの広い座席の前で、三人の足元でじっとしていて、すごく良い子だったよ。
僕たちは羽田空港へ着いてから、ホノルル行きフライトまで、時間がすごくあったので、おっさんは奥さんの助けを借りず、僕と二人で移動すると言い出したんだよ。
ターミナル2のバス停からバスにのり、ターミナル3まで移動し、そこから出発ロビーのカウンターEまで行き、そこで依頼してあったANAのスタッフのかたに案内してもらって、出国手続きをして、それからラウンジまで行くという、子供の「初めてのお使い」のような冒険をしたんだよ。
バスが来て中に入ると、混雑していてスペースがないので、入り口付近で止まったんだ。
そうしたら、そこに立っていた人が、おっさんを手引きして、近くの空いている席に案内してくれたんだ。おっさんが席に近づくと、空いている席の横に座っていた人がおっさんを手引きして座らせてくれたんだ。
二人の外国の人はすごいな。
バスがターミナル3に着いたら、またさっきの人がおっさんをバスの出口へ手引きしてくれたよ。
僕はバスを降りてから建物に沿って案内し、ドアを探したんだけど、うまく見つける事が出来ずにウロウロしていると、多分座席に座らせてくれた人だと思う人が、おっさんの手を引いて、ドアまで案内してくれたんだ。
僕も助かったな。建物の外周がガラスで覆われていると、僕も入り口を見つけるのが難しいんだよね。
おっさん、本当によかったよね。
外国の人の方が、手助けすることに慣れているのかなあ。
ともかく、本当に有難う。
建物の中に入ってからは、おっさんとエスカレーターで上がって、近くにいた人に「Eカウンターはどこですか」と声をかけて聞いたら、ちょうどそこがEカウンターだったんだ。
僕の仕事はそこまでで、あとはANAの人にバトンタッチして、ほっとしたよ。
ラウンジに着いたら、ひと寝入りだ。