見えていた方の左目の視野に霧がかかり始めたのは、2019年の11月だった。
車の運転が出来なくなり、パソコンの操作も、フォントを拡大して、画面もダークモードという制限となった。
そして最後には、パソコンもスマホも操作が難しくなり、仕事に支障をきたし、2020年11月には米国での生活を終えて、日本へ帰国した。
帰国時点で決まっていた事は、12月に会社を退職することと、眼科医のリリー先生が取ってくれた日本の眼科診察予約だった。
もう自分1人での外出がままならず、スマホやPCの操作もできない状態で、これからなにが出来るようになるのか、今後の見通しが全く不透明で、将来のビジョンも立たない状態での帰国だった。
家内は帰国後の忙しい中、色々調べてくれて、私が再びパソコンやスマホが使えるようになり自立した生活が少しでも営めるようにと、名古屋市総合リハビリテーションセンターへの訪問予約を取ってくれた。
ところで米国での私の最後の眼科医だったリリー先生は日本の眼科医の紹介にとどまらず、初診の診察予約までしてくれて本当に感謝している。
後から振り返ってみると、この予約が新しい世界の門をくぐるのに重要な事となった。