子の国際的連れ去り実例② 弁護士のアドバイス? からの続き
というわけで、しばらく間が空いてしまいました。
万一ご心配いただいていたらすいません。元気です!
その間も色々と物事は進行しているのですが、次に繋がる話も入っているので、気持ちも新たに、今はこの話をとにかく先に進めていきたいと思います。もうしばらくお付き合いください。
-----------------------------------------
というわけで、渡米したナミさん。
その時点で、時間をかなりロスしてしまっていました
アメリカで連れ去りが起こった場合でも、子供が学校等に通って新しい環境になじんだと考えられる6カ月を過ぎてしまうと、裁判を起こしても子供を連れ戻すことはかなり難しくなります。
ましてやナミさんの場合、相手は1年以上前から計画して連れ去ったもので、親権を取り、引っ越し後の住居や学校等の段取りをすべて済ませ、最初から日米の弁護士とよく相談しており、鉄壁の守り
を固めていました。
それに対し、ナミさんは全く何の準備もしていませんでした(まあ、連れ去られる方はいつもそうですよね)。
相手の鬼弁
は
訴えたところで、こちらはすべて転勤に伴って、合法的に親権者が子供を連れて引っ越したに過ぎない。
↑
(転勤の話も、離婚成立前から仕事を探していたというのを初めて聞いた。約束では、子供が小学校卒業するまでは日本にいて、子供の意思を尊重する話だった)
面会させてやると言っているのに、何の不満がある?
↑
(子供は帰りたいと言っています)
訴えたらあなたは子供たちの養育費を支払い、面会交流の予定を決める判決を下されるだけで、あなたには何のメリットもありません。
↑
(これも実際は脅しのウソ。養育費を払う裁判は別に相手が起こさなければ、いきなり勝手に裁判所が判決したりしない)。
等々、まるで取り付く島なし。
ナミさんは知り合いの知り合いの紹介で、中国系アメリカ人のちゃきちゃきしたおばちゃん弁護士に事件を依頼しました。
おばちゃんは基本激怒(相手があまりに狡猾で)しましたが、冷静に戦況も分析。
「本当に相手は悪質だけど親権を持ってるし、実際に難しい裁判だと思う。
半年を過ぎてしまったら、チャンスはほとんどない。
とにかく急いで今すぐ申立てても、裁判の期日は半年ギリギリになってしまうと思う。
でもやらなければ終わるだけから、やるよ!」
こうして行われた第一回目の審理。
ナミさんが朝裁判所に行くと、おばちゃん先生が渋い顔をしていました。
「この事件難しい。判決出すのに根性いるよ。裁判官でかなり当たり外れある。
ブラウン裁判官は有名な根性ある判決出す名裁判官で、彼ならいいなと思ってたけど、今日いない。
今日私たちの審理するの、タイソン裁判官。若くて経験ない人。心配・・・」
こうして始まった審理。
向こうは
「何も悪いことしてないしー。
会わせないとは言ってないしー。
現にこっち来たら会わせてやってるしー。
こっち親権あるし、そもそも日本の裁判所が子供を返せって言ってないんだから、返す必要ないしー
」
と開き直る姿勢。
(アメリカの裁判所は、子供が元居た場所の裁判所からの子供を返せという命令がないと、基本親権者に対して親権を持っていない親に子供を返せとは言わない。でも、(特にハーグ前の日本の裁判所は)子供の身柄が日本国内になければ、相手方の国で全部相談してください。僕ら、何もできません
という姿勢だった)
こっちのおばちゃん弁護士は、
「いかに相手が悪質で、悪意をもって故意的に子供たちの連れ去りを行ったか。アメリカには管轄権がないんだから、子供の身柄を日本に返せ」
と淡々と主張。
・・・タイソン裁判官は困った。
人として考えたら、これが連れ去りで、連れ去り親が悪質なのははっきりしていた(アメリカは基本連れ去りを許さない)。
でも、裁判官として法律に照らして考えたら、連れ去り親が親権者だし、法律的に違反はしていないから、子供を返せとも言いづらい。
何で日本の裁判所は気持ちよく「これは連れ去りだから返せ」って言ってくれないのよ!![]()
全部あたしの責任になっちゃうじゃん。![]()
あたしの根性じゃ、「子供は返す必要なし」という判決しか出せない・・・。
でも、それ、人として絶対間違ってるのはわかってる。
うう、うう、ううううう・・・・。![]()
![]()
![]()
こうして、タイソン裁判官は斜め上の答を出したのでした。
「えっと、日本から持ってきて提出した書類(戸籍謄本)が、日本大使館の認証取ってないから、今回は審理なしってことで! とりあえず大使館に行って、認証取ってきて!
来月やり直しましょう
(あたしじゃない誰か別の裁判官で!)」
ええええええええ。
半年完全に過ぎる―――。![]()
↓よろしければクリックお願いします!