わが国の環境技術の象徴としてみられているトヨタのプリウス。

その象徴が揺れているのはご承知の通り。


プリウスは戦略的CSRのモデルケースとして、ポーターの論文(2006)においても取り上げられている。

すなわち、プリウスは環境問題という社会的課題に対して、事業としてその解決を図ることに成功したというものである。


プリウスが本当に環境的に負荷が少ないかの議論は別として、トヨタはCSRの側面でも本業と社会的要請を両立させたとされている。


じゃあ、きいていいですか?トヨタさん。


あなたの会社にとってCSRってなんですか?


結局はポーターさんの主張する金儲け的CSRでしかないんじゃないですか?


全てのステークホルダーの声を聞いていますか?

あなたの会社はB/SやP/Lしか興味がないんじゃないですか?


あのね、ユーザーの感じ方だとか、純正のフロアマットじゃなかったからって言い訳になりますか?

どういう形であれ人が死んだりけがしてるのですよ。

CSRができている会社なら、言い訳はしませんよね。ましてや責任がユーザーにあるようなことは言えないはずです。


本当に


お客様の視点


にたっていますか?

あなたの会社にとってのステークホルダーの順位は知りませんが、少なくともお客様は大事なステークホルダーですよね。その声を聴かないで、ましてや否定するというのはどういう根性しているのか疑われて当然ですよ。


まあ、ここぞとばかりに騒ぐメディアやアメリカの議会や行政機関、ライバルメーカーなどなど・・・

批判もあるかと思いますが、それはあなたの会社が


反社会的企業


とみなされたからなんですよ。

メディアも行政もライバルメーカーもすべてステークホルダーです。

それらとの良好な関係を構築し、社会的に意味ある存在として認められることがCSRの基本的な考え方じゃないですか?


公聴会に召喚されなくても、トップが行くことだけでも意味あるんじゃないですか?

あなたの会社が造ったプリウスでどれだけの販売店の社員が苦労しているのでしょうか?


彼らには何の罪もないですよね。お客様に頭を下げるのは、あなたはパフォーマンスで一度だけかもしれないですが、販売店の営業マンの必死の努力があって予定より早くリコール対応できているんじゃないですか?

彼らに何か言いましたか?何かするつもりですか?


私はあなたのような帝王学を学んだ経営者ではないし、ただの木端役人ですよ。

ひとつだけ、この話をしましょう。


ある小さな機械部品を作っているメーカーさんです。規模は6人。あなたの会社の万分の一の規模です。

その小さな会社の社長が話してくだっさたことを思い出しました。


うちの製品に何かクレームがあったらふっ飛んでいきますよ。

製品に問題があると改善するのは当然ですよ。ご迷惑をかけた分お詫びもします。

お客様の使い方が悪くてクレームになった場合もお詫びしますよ。

それは、


うちの説明や取扱説明書に問題があったからです。


それを教えていただいたお客様にはお詫びと感謝をします。


これがCSR経営じゃないですか?

お客様に何の責任もなく、その声に耳を傾け、よりよいものを世に送り出す。


この会社、この厳しい状況でも立派に事業をしていますよ。


まぁ、平気で調達部品のコスト3割カットなんていう会社に未来はないですけどね。

佐吉さんが聞いたらどう思うでしょうね。


過酷な労働環境で働く女性のことを思って必死になって考え作った力織機の生みの親ですよ。

CSR経営の先駆者ですよ。あなたのご先祖様は・・・


あなたの会社はなくてもいいが、あなたの会社のためにがんばってきた社員やその家族、関係企業の社員やその家族が不幸せになってはいけないから、またがんばってくださいよ。


世界のトヨタさんなら。

現職公務員が書くのは問題かって?

そんなことは知ったことではありません。


ただ、世の中に公務員をけなす情報はいっぱいあっても、褒める情報はほとんどないのが実態である。

せいぜい、兵庫県立大の中野先生が実態を語ってくれているにすぎない。


我々の職場は民間企業のようなモチベーションが高まる組織文化ではない。

定期昇給があって、ボーナスも人事院勧告によって引き下げられるものの民間企業の苦しさに比べればもらいすぎだと思う。


もちろん、給与体系に問題があるとか、クビにならないとかよく言われる。

まず最初に公務員はクビにならないという誤解を解いておこう。


公務員にも民間企業における会社都合の退職というものがある。

分限免職という制度である。悪いことをしてクビになるのは懲戒免職、これはよく耳にするでしょう。

分限免職とは、心身に支障をきたして職務遂行ができなくなったとき、勤務業績が著しく悪いとき、担当する職務がなくなったときに適用される。

これまでは運営上ほとんど適用された事例がなかったので、公務員はクビにならないとの意識があったが、先日、社会保険庁が年金機構に移行する際に大量の職員が分限免職され、新機構に移れなかったことをご存知であろうか?


次に給与体系である。確かに民間の平均給与よりも高いと思う。

感覚的なもので申し訳ないが、同年齢の平均給与の1.5倍はあるだろう。


筆者は中途採用なのでかなり安い。同年齢のプロパーと比べたら10万は月に違う。

それでもって職位は上。モチベーションなんてなくなるのが普通かも。


まあ、筆者は自分で言うのも恥ずかしいが、そんなケチくさいことで仕事はしてません。


そもそも公務員というか、役所のビジネスモデルはこの少子高齢、格差社会、デフレ経済では成立しない。

お役所の収入である税金は1億総中流の下で設計された制度である。

みんな働いただけ幸せになれるから、一生懸命働いて税金を納めてくれた。

それで道路や橋や病院、学校を作った。

みんな平等に税金払ってるから、みんな喜んでくれた。


しかし、今の時代、企業ベースでみれば7割は法人税等を納めていない。

源泉徴収されるサラリーマンと真面目な黒字企業の皆様からいただく税金で旧来のサービスを提供している。

無理がありますよ。行政サービスも払っている分だけ受けてもいいという声があってしかるべき。


実際、そういう意見もあるからね。


予算つくるときに、この事業に1000万円って簡単に言うけど、

民間企業が税金を1000万円納めるのに、どれだけ税引き前利益を出さなければならないのかわかって言っているやつはおそらく皆無に等しい。世界でも税率がトップクラスのこの国で納税義務を果たしている企業は本当にすごいと思う。


そんな企業や働く人の税金をしょうもないことや既得権益事業のために使えるか?


事業仕訳けもいいですけど、まだまだ既得権益や見えない無駄がありますよ。

軍隊並の上意下達組織で、上が言うことは絶対。


そんな組織で職員のモチベーション上がりますか?


一部の公務員の不正で、全体を敵視する気持ちは理解できるし、されても仕方がないと思う。


しかし、今この瞬間も、家庭も顧みずにひたすら理解不能な仕事に打ち込んでいる公務員も大勢いるんです。

筆者もサービス残業当り前ですよ。

九時五時の世界じゃないですよ。まあ、そういうところもありますが、本省や本庁と言われるところは、それこそ大変ですよ。意味のない議会待機や、既得の予算科目を守るために1000円の予算査定をしてもらうために、あほみたいな量の資料作らされたり・・・


おかしいところにいるとおかしいことを感じなくなるのかもしれない。


ほんとに周りの仲間はよくやってますよ。


我々は社長を選べません。皆様が選びます。

せめて、その下で働く公務員のモチベーションが上がり、国民や地域の皆様にいい仕事ができるような社長を選んでいただくことが一番うれしいです。


クレジットカードがなければ救急車に乗れない世界もあるかもしれないけど、今のシステムの良いところは残したいし、悪いところはなくしたい。

そう思って仕事をしている公務員もいることをわかってやってください。


おかしい我々のビジネスモデルを皆さんが変えてください。

わが国を代表するある産業の大手企業が某国の総力をあげたイジメにあっている。

というかイジメにあって当然のことをしたから、いじめっ子はここぞとばかりにいじめるのである。

いわゆるイジメはよくない。
しかし、産業、企業におけるイジメは当然のように行われ、国益がからむとエゴむき出しになって叩いてくる国も多い。

筆者は本来こうした企業間や国家間のイジメもあるべきではないと考えている。
各々の長所を認め合い、水平がいいのか垂直がいいのか、斜形がいいのかは議論があるところであるが、要するに分担し合えばいいのである。

ではわが国を代表するあの企業にいったい何が起きたのか?
世界の生産技術のお手本とされた偉大な技術を排し、その品質は自他共に認めるものである。

その会社がなぜ?
これはあくまで筆者の推測にすぎないので断定はできないが、いわゆる組織の肥大化、意思決定プロセスの複雑化、極端な階層化が進んだためだと思われる。
こう書くと、当たり前じゃん、と言われる読者もおられるであろう。

あの製品の重要パーツに問題があるのは、おそらく良心的なエンジニアは気づいていたはずである。
本来であればそれが致命的なものとなることが予想され、相応の対策がなされるはずだが、現場の声はどの段階はわからないが、つぶされたのではないだろうか?


不都合なことは上にできるだけ報告しない。

こういう状態に陥る組織は少なくない。

特にあの企業の看板製品での問題である。不都合なことはできるだけ穏便にすませたい。

でないと、ある段階のマネジメント層は自分の立場が危うくなる。


よくある大企業病と片付けていいのか?


経営者はそれでいいのか?


30万台ものリコールというのはどれだけの社員の時間と労力を奪うのだろうか?


必要な情報が、特に不都合な情報がトップに届かない仕組みを作ったのは誰か?

この問題の責任はだれにあるのか?

あの企業が潰れれば、地域のみならず我が国産業が大打撃をくらうどころの話ではない。


そういう責任をあの経営者はとれるのか?

膨大な産業面での損害補填と多くの雇用、外部協力会社を含めて、守れるのか?


責任は現場のエンジニアでもなく、ミドルでもない。

すべては経営者にある。


ただ記者会見で頭を下げればいいというものではない。

あの会社はなくてもいいが、雇用と技術は守らなければならない。


それがあの会社にはできるのだろうか?

かなり疑問である。