君たちが連れ去られてしまったあと、ほとんどのものはそのままの場所に置いたままだ。
よほど慌ただしく出ていったのか、まるで泥棒に入られたみたいになっているけど・・・。
置き場所を変えることや、そこに視線をやるだけでも、いろいろ思い出したり、君たちと過ごした日々を懐かしく思ったりして、結構つらくてね。
でも、変える勇気も必要だと思っているんだ。捨てられないけど、少しずつ箱に詰めて、しまうぐらいはできると思う。
今はあの日からまるで時が止まったようになってしまっているけれど、立ち止まらずに歩き続けるためにも、お父さんが生きる力を取り戻すために必要なことを少しずつやっていきたいと思っている。
毎日悲しい気持ちに囚われることは変わらないし、まだ無理はできないけれど、少しずつ変わってきているようにも思う。
最初は、ストレス反応なのか、色々と頑張り過ぎてしまう感じで、無理して色んなことをいつも以上にやったりしていたんだ。
それが、しばらくすると逆にひどく落ち込んで何もできなくなってしまった。
でも、今は悲しい気持ちになってから前向きな考えに切り替わるまでの時間が少しずつ早くなって、だんだんお父さんの心が立ち上がってきているという実感があるよ。
君たちを本当の意味で救済できる日まで、お父さんは戦い続けるよ。
