先日もお伝えした、J-ロック界のマスターピースとも言える
大滝詠一の1981年の名アルバム「A Long Vacation」ドキドキ



Dannaは小学6年生の頃から愛聴している、いわば人生の中で最も聴いたアルバムである。
しかも、当時兄に録音してもらったカセットテープで聴き込みつつも・・・
中学生になってお小遣いをもらうようになると、LPレコードを購入してジャケットを部屋のインテリアとして飾り、
さらに1989年に車の免許を取得すると車の中で聴くために(当時のDannaの車のカーステはカセットだけだった)カセットテープを購入し、
1995年頃社会人になってからCD選書シリーズでCDを購入し、
1997年には当時所有していたMDのソフトを購入し、
2001年の「A Long Vacation 20th Anniversary Edition」、2011年の「30th Edition」ももちろん購入
先日の「40th Anniversary Edition」も含めて、我が人生で最も買い直したアルバムでもあるブタ

そんな名曲揃いで聴き込んだアルバムなのだが・・・
Dannaが不思議極まりないと思う1曲がA面4曲目に収録されている「Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語」であるクマ

アルバムの中でも軽すぎるほど軽快なロカビリー調のアップテンポで、
「ちょっとおふざけ?」と思わせる曲調と歌詞が特徴だにひひ
しかし、Dannaもなぜか時々聴きたくなって聴いてしまい、
この曲があることで「A Long Vacation」のアルバムの印象に幅が広がっているように感じられるからこれまた不思議なものだ音譜



このアルバム通して作詞を手掛けているのは「はっぴいえんど」時代からの盟友、松本隆なのだが・・・
この曲は、唯一大瀧詠一が作詞作曲を手がけているのである。

この曲のもともとのアイデアは、「大きいのが好き」というCM用に制作された曲(これまた日本のブラック・ミュージックの草分け的存在のシャネルズが「バッピドゥビドゥバ」というドューワップ調のフレーズを歌っている)をもとに
いくつかのCM用のフレーズを組み合わせて発展させたということなのだとかえっ

もちろん、様々なナイアガラーの方々がこの曲の元ネタについて研究しているので、
多くの遊び心あるサンプリングや引用がなされていることが知られている晴れ

なんといっても特徴的なのは、タイトルにもなった「Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba」のサウンドを、当時使用され始めていたシンセサイザーで作り込んでいるところであるぶちゅー
新しものを貪欲に取り入れる大滝さんの、先見の明に感嘆するしかないのだが・・・
もともと「バッピドゥビドゥバ」をシンセで再現しようとしたのがコンセプトだったようだが、
当時のシンセの音では「ダ」の音がとれず、「パッピドゥビドゥバ」にせざるを得なかったようであるクマ

それにしても・・・である
サビの歌詞は、「グッと言い寄れば 待ってましたとばかり
ヒラリと身をかわし 鼻歌を歌うよに・・・
こういうのさ
Pap-pi-doo-bi-doo-ba

ちょっと待て!
「Pap-pi-doo-bi-doo-ba」って何?ブタ

女子が「Pap-pi-doo-bi-doo-ba」って言った、って事・・・だよね?

さすがに女子はドゥーワップ調の言葉は言わないでしょ?
まぁ、ドゥーワップ大好きな大滝さんがこの呪文のような言葉を流行させようとしたのかもしれないが・・・
当然のように流行はしなかった!クマ

音楽的にやろうとしたことは革新的であったのだが・・・
結果的には、まさしく謎が謎を呼ぶ歌詞、そしてタイトルとなってしまったのであるにひひ

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