AOR不毛の時代ともいえる現代において・・・
突如として現れるAORアーティスト!
あるいは、AORっぽい曲を演奏するアーティスト!

時代錯誤ながら(←失礼な言い方)、AORのエッセンスを
様々な手法で現代に伝えてくれるアーティストを持ち上げて応援し、
気持ちよくAORを実践してもらおうというコーナードキドキ
「あれ?もしかしてAOR救世主?」


本日ヨイショ!するのは、サンダーキャット様である音譜



でた!ありえないジャケ!ショック!

こ、こぇぇ~
お、おっさんの目力、ハンパねぇ~ブタ

皆さん!こういうジャケのCDをショップで見かけたら、手に取ります?
ネットで見かけたら試聴しようと思います?

人を寄せ付けない、なんだか売る気ゼロのエネルギーが
ジャケから放出されているかのようなマイナス・パワーを感じるこの1枚・・・
そして、一見して
一昔前の戦争映画のサントラだとしか思えない不思議ジャケなこの1枚・・・
写真のおっさんがモーリス・ホワイトだと勘違いしてしまい、
アースの新譜か?と思ってしまうこの1枚・・・

しかし、これがメロウでソウルフルでジャジーな
2017年最新レコーディングの新譜だとしたら・・・
どうする?(←聞かれても困る質問)ブタ

「ジャケがトンでもなければトンでもないほど超絶なAORである」
と言ったのは誰だったかしら?(←誰も言ってない)クマ
昔だったらジャケの差し替えが起こっていたであろう
この1枚こそ・・・(サンシャイン池崎ばりのため)ブタ
サンダーキャットが2017年にリリースした「Drunk」なのである晴れ


サンダーキャットことステファン・ブルーナーは、
ロサンゼルス出身のベーシストでプロデューサーでシンガーである。
ソロとしてアルバムをリリースしているほか、
フライング・ロータスやスーサイダル・テンデンシーズのプロデューサーとして知られている。

父親がドラマーのロナルド・ブルーナー、兄がロナルド・ブルーナー・Jrという音楽一家に育った彼は、
ベース演奏をはじめて、15歳にしてボーイズ・バンド、ノーカーフューに参加。
ドイツでヒットを出すなど活躍した。
16歳の時には兄と一緒にメタル・バンド、スーサイダル・テンデンシーズへ加入。
さらにセッション・ミュージシャンとして活動も行って、
エリカ・バドゥやフライング・ロータスのアルバムに参加したのだった。
後に多才を発揮するサンダーキャットさんだが、
2015年にグラミー賞のベスト・ラップ・アルバム賞を受賞した
ケンドリック・ラマーの「To pimp a butterfly」の制作にも関わって
「The creative epicenter」なるクレジットをされているドキドキ

2011年にはフライング・ロータスのインディー・レーベル「Brainfeeder」から
アルバム「The golden age of apocalypse」をリリースしてソロ・デビュークラッカー
フュージョン、ジャズ、ヒップホップ、R&Bなど、ごちゃまぜ感のあるブラック・ミュージックで、
Dannaあたりに言わせれば往年のブラコン志向と言いたいようなものであったにひひ
2013年にはセカンド「Apocalypse」をリリースし、
R&Bチャート11位を記録するなど活動していたのだ。

「Drunk」は、2017年にリリースされたサード・アルバムである。
プロデュースはサンダーキャット本人とフライイング・ロータスが手がけ、
フューチャリング・アーティストとして
ケンドリック・ラマーやウィズ・カリファらが参加した曲もある豪華盤だラブラブ

しかし、AOR的にはファレル・ウィリアムス参加の曲なんかも気になるし・・・
いや、もっとも大きな衝撃は、
なんとマイケル・マクドナルドケニー・ロギンスの名前がある曲だ!ラブラブ!
それこそがファースト・シングルになった「Show you the way」である!

なんですと!
あの「What a fool believes」をはじめ、
数々のAORの名曲を産み出した名コンビがボーカルに参加しているですと!?
いや、しかしこれは紛れもない事実なんである音譜



はい~マイケルさんとケニーさんが完全に主役ですな・・・
歌っただけでAORのフィーリング漂う・・・
そんな2人が、今をときめくジャジー・ヒップホップ・アーティストとコラボした
AOR好きにはたまらないメロウ曲だ!ラブラブ

なぜにこのようなコラボが実現したのか?というと・・・
もともとサンダーキャットが2人のファンであったらしい。
レコーディング中にエンジニアがケニー・ロギンスと知り合いだということが発覚。
サンダーキャットのファンだったケニーの娘の後押しもあって
ケニーはレコーディングに参加。さらには親友のマイケルも誘ったのだとのこと。

いや~世の中どこでどう繋がるかわかりませんなぁ~にひひ

結果的に、ジャズやヒップホップとAORの融合という
奇跡が生まれたのであるキスマーク

こういった新しいサウンドに1970年代や1980年代のマナーを取り入れていくという手法は、
もしかしたらAORの次の展開に結びつくかもしれない・・・
次の世代に向けて、AORの新しい可能性を提示してくれた
サンダーキャットさんと、AORの伝説マイケル・マクドナルドケニー・ロギンス
感謝したいのであるラブラブ!

・・・ただし、ジャケだけは
もうちょっと何とかならんかったのだろうか?クマ

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