有田隆也「生物から生命へ」ちくま新書(2012刊)、
サブタイトルは、共進化Coevolution(有田, p.15)で読みとくです。
 最初、生物から生命へ、おかしなタイトルだと思いました。順序が逆だと思ったのです。生命のあるのが生物なのです。生命のない生物は考えられません。
 しかし、有田先生にかかると、生物と云うモノから離れて生命と云うコトを考えよう。別の言い方をすると、要素還元手法を排除して、構成論手法だけで、生命を実現しよう、コトバも文化も命ある存在だと云う徹底した考えです。あれ(要素還元)もこれ(システム構成)も、なんでもかんでも手を出していつまで経っても子供の世界を脱しきれない輩から眺めると、共進化の有田ワールドと申す他ありません。脱帽して敬礼です。