チキンレースとは、2台の車を対向して走らせ、正面衝突する寸前で先きにハンドルを切った方が負けというリスクの大きいゲーム。余裕があるときは、"金持ちケンカせず"という態度が取れる。しかし、余裕がなくなってくると、危険を承知でチキンレースをせざるを得なくなる。

 政治家の資金不正と検察のやり取りはチキンレースになって来た。一方は政治生命がかかっている。検察もその存在価値を問われている。足して2で割る余地などない。そんな事態に陥る前に穏やかに足して2で割る交渉をして、双方ともに譲る合いたいものである。交通事故のように、世の中100%片方が正しいと云うことはあり得ないのだから。

 DVDで第2次世界大戦の始まりを扱った日米合作映画「トラ!トラ!トラ!」を見ているが、ようやく海軍の艦載機が航空母艦を飛び立ち、ホノルルのラジオを受信するところまできた。大きな物語には長い序章がある。その間に解決できない時、チキンレースになってしまう。その意味では、ケンカしなくて済むように、経済でも文化でも豊かになりたいものである。武士は食わねど高楊枝、チキンレースかもしれないけれど、貧乏していても気位を高く持ってあがくようなことはしたくないものです。