辞林散策-草葺き屋根の民家
 ここに1枚の写真がある。マラウイの首都リロングェ郊外で撮ったもの。ご覧になって何を想うだろうか。アフリカには、1日1ドル以下で暮らしている多くの国があります。
 以下の文例は、ある新聞の藁葺き屋根の民家を見ての三種類の反応、どう云うことを考えるか比較したものです。日本特派員を長く勤めた韓国人ジャーナリストの記録からとったものです。同じ新聞が示す反応が国が違うとこれだけ違ってくるという例です。我々はいろんな色眼鏡をかけてものごとを見ています。
1.私たちに”ふるさと”のイメージを与えてくれる藁葺き屋根の民家が…ひとつまたひとつと消えて行くのは淋しいことである(日本)
2.政府筋の”藁葺き屋根の農家はすでになくなった”という発言にも関わらず…まだ残っていた(韓国)
3.…近代化を推進する一方、民族の遺産として藁葺き屋根の農家を大切に保存している(北鮮)
 古森、井沢、稲垣「朝日新聞の大研究」扶桑社(‘02/4月), p.77