株価暴落、第3の通貨危機防げ FRBや日本銀行などと通貨スワップ協定を再締結も視野に[朝鮮日報社説2011.8/10]より一部抜粋


 9日のソウル株式市場では、外国人が売り攻勢に出て、世界の為替市場でドル安が信仰しているのとは逆に、ソウルではウォン安ドル高が進んだ。

 韓国は1997年には国際通貨基金(IMF)、国際復興開発銀行(IBRD)、アジア開発銀行(ADB)から302億ドル、2008年には米連邦準備制度理事会(FRB)から163億5000万ドルの緊急支援を受けたおかげでなんとか危機を乗り越えることができた。最後の逃げ道として、FRBや日本銀行などと通貨スワップ協定を再締結し、外貨の緊急支援を受ける手段を確保しておく必要がある。



韓国、株の空売りを禁止に 10日から3カ月間[日経新聞 2011.8/10 1:13]一部抜粋


○韓国、株の空売り3ヵ月禁止

 韓国金融委員会は9日、米国債格下げをきっかけとする株価の下落に歯止めをかけるため、10日から3カ月間にわたって株式の空売りを全上場株式銘柄で禁止することを決めた。

 KOSPIは9日に一時10%近く安くなるなどアジア市場の中で下げがきつく、同委員会は空売りが下落を増幅したとみている。韓国は2008年の金融危機に伴う株価下落の局面でも空売りを一定期間禁止する措置を導入していた。



【韓国株価市場】KOSPI:外国人の投げ売りで株価暴落、年金基金が買い入れも下落歯止めかからず[東亜日報 2011.8/10]より一部抜粋


 韓国の証券市場で6日連続売り越しに乗り出した外国人投資家に立ち向かって、国内の年金・基金が抑え役を買って出たが、下落の流れに歯止めをかけることはできなかった。


 同日、寄り付きから株価が急落したため、コスピ市場では2日連続、取引を一時的に停止する「サイドカー」が発動され、コスダック市場でもサイドカーと共に、2日連続株価下落を安定化させるための「サーキットブレーカー」(売買遮断システム)が発動された。



韓国IT株、グーグルショックで急落 リーマンショック当時の水準まで低下[朝鮮日報 2011.8/19(金)]


 18日のソウル株式市場は、グーグルのモトローラ買収をきっかけに、「IT大国」韓国の地位が低下するとの懸念が高まり、IT関連銘柄が軒並み急落した。


 有価証券市場(メーンボードに相当)では、サムスン電子が前日比4万3000ウォン(5.7%)安の70万9000ウォンまで下落した。下げ幅は2009年1月以来最大だった。ハイニックス半導体は12.2%安、LG電子は6.1%安で、いずれも52週最安値を付けた。

 このほか、LGディスプレーが8.5%安、LS産電が4.5%安、サムスン電機が5.4%安、LGイノテックが4.4%安など値下がりしIT株が軒並み急落した。



韓国株価がまた暴落…コスダック500割れ2011年8月19日10時34分 [中央日報日本語版]


 19日、韓国で株価が暴落し、コスダック市場とコスダック先物市場(スター指数先物)に取引を一時停止するサイドカーとサーキットブレーカーがそれぞれ発動された。

 前日のニューヨーク株式市場暴落を受け、取引開始直後に4%以上も値下がりし、株価は500も割った。19日午前9時12分現在、コスダック指数は前日比22.77ポイント(4.48%)安の485.03。

19日午前9時6分にはスター指数先物が前日の終値より5%以上下落した状態が1分間続き、プログラム売りを5分間停止するサイドカーを発動した。続いて午前9時10分には、スター指数先物とスター指数先物スプレッド取引を一時中断させるサーキットブレーカーが発動された。



※上記記事の著作は配信元に帰属します。

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 決して日本は安泰だと言える状況でもないのですが、韓国の方がより深刻な状況に陥りつつあります。


 日本はデフレと円高で苦しい状態にあります。仮に円高抑制のために為替介入し円を売り米ドルを買っても、そのドル建て外貨が米国国債の購入にあてられるので、単純に為替介入すれば良いとはなかなか言い切れない側面もあります。


 素人考えが許されるのであれば、インフレ・ターゲットで日本円を市場に供給し、二次補正予算とか三次補正予算とかちまちました復興予算を組むより、日銀引き受けで復興国債を多量に発行しその潤沢な源資を東北に割り当てれば復興のスピードも増すと思うのですが。


 それにしても韓国は震災に見舞われた訳でもないのに日本より厳しい状況です。韓国の大手銀行、企業の株式の半分程は海外の投資家が握っている状態です。世界同時株安で、海外投資家は韓国の株式などの資産を売却し、そこで得たウォンをより信用のできる米国国債やドル、円、金の購入にあて韓国市場から逃げ始めています。

 それで韓国市場は資産の売却による株価の暴落と外貨の流出を防ぐために3ヶ月の空売り禁止措置を行いました。しかも、国内の民間向けの融資まで凍結し資金の貸し渋りや貸し剥がしも行われる気配です。しかし、元々がウォン安誘導の輸出による外需に頼りきった経済構造でウォン安に歯止めをかけるのは無理な話しです。逆に空売り規制をしたことで、株式など資産売却とウォンのドルや円、または金への買い替えが加速し、年金基金で買い支えしても歯止めがかからず今日の韓国市場での売買停止になったのではないかと思います。



 朝鮮日報の社説に米国FRBや日本銀行にまた、通貨スワップを申し入れをと言ってますが、日本は震災復興の途上ですから散々日本に嫌がらせしておいて泣きつくのは勘弁して欲しいですよね。しかも敵国扱いで借りた債務がまだ残っている日本からまた、資金の無心をするとは、ダチでもないのにいい加減にして欲しいと感じます。株価は暴落し自国通貨も信用がない韓国の安いウォンとドルや円との借り換えは金利があっても元本割れのリスクが高いです。

 韓国に貸しても還って来ないと見るのが妥当です。しかも、韓国は9月に、円・ドルのスワップやIMFなどへの外国債務の数兆円規模になる償還が控えていますから、外貨が足りずに金利さえ払えないとなると債務不履行、所謂デフォルトの危険があります。


国力と国債の信用から、米国のデフォルトは回避されましたが、新興国で通貨安・株安の韓国には当て嵌まりません。

個人的には来年の大統領選挙までは持つと思っていましたが、このまま行くと今年の年末にも破綻になる可能性があります。日本のメディアも下らない次期総理大臣の予想ではなくメディアが好きな韓国を心配して報道すればよいものを、


 多分、日本の次期総理大臣が決まったら、真っ先に李 明博大統領が来日するでしょうね。目的は謂わずと知れた日本円とウォンの借り換え(通貨スワップ)のお願いか、もしくわ9月の債務償還の返済期日の延長です。当然ながら、マスメディアは『新たな総理大臣との関係強化が目的で来日する韓国大統領』と報道するのがミエミエです。




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