久しぶりのエントリー記事になります。最近はレスポンスの良さからほとんど、ツイッターばかりでブログはご無沙汰です。
今日、グランプリ・シリーズのNHK杯を見てました。フィギュアスケートの採点は何も変わりません。浅田真央さん引退後、選手個別の演技を腰を据えて見ることはなかったのですが、特定の選手だけにジャッジが肩入れするのは相変わらず。
メドベージェワ選手の今日のフリーでは冒頭のFとLzジャンプで大きな失敗をしました。明らかに両方ともに回転不足のURでしたが、何故かジャッジ・スコアではそれぞれ基礎点からのGOE減点止まり。
ネドベージェワ選手がジャンプ構成にFPにLzを一本しか入れない事はエッジエラーの問題から不得意にしているからで、そのジャンプの助走がまた独特なんです。
一見他の選手なら、まるでループ・ジャンプを跳ぶような両足をクロスする様な格好です。
何故こうなるのかと言えば、スケートファンには常識ですが、Lzジャンプの踏み切りが、左足後進のアウトエッジ(LBO : Left,Backward,Out-edge)と決められているからで、イン・エッジ踏み切りだとER(Edge error)により減点されるからです。ご本人としては、アウト・エッジでと心掛けているのですが、どうしても飛ぶ直前に、フラットからイン・エッジに乗ってしまう癖が抜けません。これは、浅田真央さんを含めLzジャンプを不得意とする選手の共通の悩みでもあります。(以下に、メドベージェワ選手のLzへのエントリーからスロー再生)
一応、Lzジャンプのふみきり
今回のNHK杯でのテクニカル・コントローラーは、他の選手の回転不足をかなり厳密に判定しています。
長洲未来選手の3A<
宮原知子選手の3Lz-3T<、2A<
本郷理華選手の3F-3T<、2A-3T<-2T、3F<
白岩優奈選手の3S<、2A<
Alaine CHARTRAND選手の3F<、2A+1Lo+3S<、3Lz<
Mariah BELL選手の3Lz+1Lo+3S<、3F<
Nicole RAJICOVA選手の3Lz+2T<、3Lo<+2T
Soyoun PARK選手の2A+3T<、3S<
エッジ・エラーのアテンション( ! )では、本郷理華選手の3Lz、Alaine CHARTRAND選手の3F、なども判定されています。
通常、ジャンプには基礎点があり回転不足もエッジ・エラーもなければ、そのままの基礎点にGOEの加減点で採点されます。当然ながら回転不足の場合の基礎点、アンダー・グレード(UG)で3回転と認められない場合もあります。(下の図を参照)
長洲未来選手のジャッジ・スコアでは、3Aの回転不足の基礎点が上の表の様に(5.9)とあり、その横にGOE減点(-2.29)となり、結果3Aの得点は合計(3.61)となります。
メドベージェワ選手のジャッジ・スコアを見ると、赤線で囲った3Fと3Lzジャンプの基礎点は(5.3)(6.0)で、回転不足を表す(<)も付いていません。当然、エッジ・エラーのアテンション( ! )のマークも、3Lzには付いていません。結果、基礎点からGOEのみで減点され、3Fでは(3.20)、3Lzでは(4.60)の得点、長洲未来選手の転倒までしなかった回転不足の3Aとメドベージェワ選手の明らかな回転不足による転倒(合計からディダクションによる−1点)した3Fの得点が同等の評価と言って良いほどジャンプ得点による差はありません。
特に今日の女子フリーは酷いものでした。以前にも書いたかも知れませんが、メドベージェワ選手は過大評価すぎます。Lzジャンプのエッジに問題を抱えてるせいでFPに一本のジャンプ構成です。3Aも3LzもないSPで、驚異の80点目前。FPでは2A二本のジャンプ構成で150点。あまり言いたくありませんが、2010年のバンクーバー冬季五輪のあのキム・ヨナでさえSPとFPでLzは三本のジャンプ構成でした。彼女の場合、FPで2A三本のジュニア選手レベルのジャンプ構成でした、、、
キム・ヨナは3F( ! )にERがあり、後半のジャンプはほぼ回転不足ぎみで着氷するのが常でしたが、彼女も全くと言っていいほどテクニカル・コントローラーからは見逃され、転倒しようが演技構成を省こうがGOEてんこ盛りの独走状態でした。
期待するのは、来シーズンシニアデビューする紀平梨花選手。3Aに2ndジャンプに3Tをつけられ、将来的には、FPでのジャンプ構成は、3Aを2本に4Sま視野に入れていて、メドベージェワ選手のジャンプ構成と比較して、そのジャンプ難易度からもSPで90、FPでは170の合計260でないと割に会いません。
新たなファンは、新たな選手と共に現れるとしても、その選手の引退とともフィギュアスケートから離れるファンもいるように思うのでですが、こんな事いつまでも続くのか、、、カナダ、ロシア、韓国、、、、2022年の中国まではこんな状態なんでしょうね。、、、、、トホホ。
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