2015年も明けて4日になりましたが、観劇ブログが止まったままでは先に進めないので、ドドっと進めて行けたらいいんですが…。
今年もまったり自分のペースで観劇も観劇記録も行きたいと思います。
あくまでも個人の感想ですので悪しからず…(´д`)/
さて、更新が止まった原因の舞台。
舘形比呂一さんのTRYOUT Vol.7「LOVERS」
作られていた公演のパンフがとても素敵な仕様で、こんなセンスも持ち合わせている本人の美意識なんでしょう。
「サロメ」を見終わって、やっぱり「サロメ」以外の作品も観てみたいという気持ちのに駆られて、しかも会場は赤坂RedTheaterで、個人的に好きな会場だったりして、ただ、時間的に「虹のプレリュード」からのマチソワしかなかったんですがどうにか手に入れられたチケットで入ってみれば、ちょこっと見切れてはいたけれど、前から2列目で前の席はやっぱり見切れてしまうからか、人は入っていなくて。
ただでさえRedTheaterのサイズを考えたら、この距離感はたまらない感じでした。
さて「LOVERS~愛についての4つの物語~」ということで、4つのタイプの「愛」を多少のモノローグはありましたけれど、本当にダンスというか、舞踏のみで現す作品でした。舞台中央の凹みにある鏡台とその奥にある衣装数点で、男、女、犬、老人と、それぞれそれに見合うパーツのみ衣装と化粧、小道具で変えていく訳ですが、「男」はサラリーマン?ビジネススーツと眼鏡、PCで身を固め、仕事はできるが、なんというか、孤独。次いで「女」は、赤い布を巻きつけただけのドレス、真っ赤なヒールと真っ赤な口紅を塗った唇。たぶん幸せな結婚生活を送った時期もあったけれど、年を重ねてゆくことに対する自分ではどうすることもできない焦燥感とか過去の自分や家庭?に対する後悔のようものを感じました。「犬」は手足の先と、耳、そして尻尾もあったかな…犬のパーツをつけた舘形さんが踊りながらぽつぽつと自分のことを語ってゆきます。生まれ月とか、星座とか。それだけで十二分に可愛いw
そして「老人」から感じとれたのは、戦争と恐怖があいまった人生。まるでぼろ布を纏ったごみのように自分の身を隠そうとする年老いた男にはそうなるまでの歴史があって、時に何者かを恐れ、怯えたり、抗ったり、凶暴になったり…。そうして時間の中に埋もれてゆく老人の求めているものは平穏な日常の中にある救いのような光だった…ような気がしました。
千秋楽だったこともあり、公演を終えた舘形さんからご挨拶があったのですが、今まで主眼に置いていた「美しい毒」を以て新たに進む道を模索しているので、どこまで行けるかはわかりませんが、体の動くかきり続けて行きたい。というようなことを話されていたように思います。
サロメの時に義久さんが話していた、舘形さんとやって熱が出た云々というのはあながち嘘ではないんじゃないかなと、私は観ていただけでしたが、美しい毒を目の当たりにした瞬間から、その魅力から目を離すことが出来ませんでした。
本当に年齢のことを言うのは申し訳ないのですが、素晴らしい肉体と表現力をお持ちの方なんだなあと実感した公演でした。
赤坂について時間を潰すときにちょこっと寄った家電屋さんの確かカメラ売り場にあったポスターに「攻めろ表現者」という煽り文句があって、まさにそれだなと思った次第です。
10/5 赤坂RedTheater