~みなとのゆめに、われをなげうつ~の世界
あくまでも個人的感想です。悪しからず…
さてさて、どれだけこの日を待っていたことでしょうw
「眠れる雪獅子」を拝見して以来のTSミュージカルに、義久さん主演の新作が決まってフライヤーを手にしてから、この日を迎えるまでが本当に待ち遠しかった。
38才のお誕生日に、舞台の初日を迎えられたのもとっても素敵なことですよね
でも、初日をむかえる内心は結構どきどきしていました。
雪獅子を見た子の思いはたぶん一緒で。きっとまた号泣よねー

うん、間違ってはなかったのですが、この舞台。
時間軸が行ったり来たりする分、初見ではなかなか泣けない舞台でした。
日を追うごとに、前回はわからなかったところがわかるようになったり、また、舞台の上もどんどん進化していっていて、何回観ても泣ける部分が違ったりして本当に奥行の深い作品でした。
ちぬの海に大輪田の泊りを造る事。それは大陸に向かって開かれてゆく日本の未来を創ること。
そしてそこには渡来人の智恵が用いられているということ。←この辺りに謝先生の思いが込められているのですよね…。
この辺りの逸話は大河ドラマの「義経」や「平清盛」にも出てきた件です。
松王丸伝説というのは今回始めて知ったのですが、松王丸を演じた相葉さん。本当に良かった。役を掴むまで随分とご苦労されたように伺いましたが、17才で人柱になる松王丸の決意を現すシーンはとても凛々しく、潔くて。そして最後に不動丸の目に焼きついているだろう松王丸との別れのシーンは、二人の心情を思うと涙が溢れてなりませんでした。
たくさんの命が奪われて出来た泊りから、初めて旅立つのが龍神を沈めるために人身御供になる松王丸になろうとは、泊まりを創るために必死に闘った不動丸には思いもよらないことだったでしょう。その時の松王丸の姿を瞼の奥に焼き付けたまま不動丸は戦に明け暮れ、敗れて平家の落人となり、盲目となって琵琶を奏でます。でも、その傍らには泊りをともに作った水軍氏たちがいて、今、目にできる泊りの繁栄した姿を、不動丸に伝えます。目にすることのできないその風景に、不動丸は泊りの普請で命を落としていった仲間の姿を重ね合わせて、未来を見届ける決意をあらたに生きてゆくことを誓います。
前回の「雪獅子」では、義久さん演じるテンジンは自らの命をかけてその運命を全うしますが、今回の不動丸は、盲てもなお生きて、自分の運命を全うしてゆこうとします。
正しくそれはTSミュージカルの真髄「生命讃歌」。
どの作品にもキラキラした命の歌が奏でられているように感じます。
東京公演のあと、神戸でも公演があった「ちぬの誓い」。神戸公演、当日を待たずにチケットが完売していたと聞きました。凄いことですよね…やっぱり現場のそばで観てみた作品だと思いました。
3/21.27.30 東京芸術劇場 プレイハウス