毎年、鏡開きと同時に、あぁ陽子ちゃん◯歳だなって思い出してた。
今年からは、同時に、もう会えないんだなって涙する日になるんだろう。
病院に行って、初めて見た赤ちゃんは、本当に赤くてくしゃっとして、おっかなびっくり抱っこさせてもらった。
手足が閉じないくらい丸々してて、しばらくは、ぷんとこちゃんと呼んだくらいだった。
陽子ちゃんという名前は、私がつけた。
義母が、なにか私に気を使って、かっこが付けてと言ったのだろう。
当時、担任の先生が陽子先生といって、私が唯一信頼できると思っていた大人だったから、そう付けた。
でも、妹は本当に絵に描いたように天真爛漫で、まさに太陽の陽子ちゃんだった。
いつもいつも、後ろをかけてきた小さい妹が、もうこの世に居ないなんて。
そう思いながら、泣きながらお餅を食べるんだろう。
そちらで、コロとテリーと覚えていたらピロと、仲良く待っていてください。