今週も本を読み上げました。
読んだのは「幸田真音」の「傷」で、上下巻に跨る長編になってます。

 


この小説の主人公は「有吉州波」 米銀でバリバリと働く日本人キャリアウーマン。
具体的にはトップセールスウーマンで、エグゼクティブ。
しかし、体と心に傷を持っているが、それを癒してくれていた男性、
「明石哲彦」の死によって大掛かりな復讐劇が始まる、、、。
しかも、自殺に偽装された。
作者のホームグラウンドである経済ネタを中心にして話は進んでいく。
たしかに当時の金融行政や邦銀の姿勢などをうまく盛り込みながら話しを進めていくの面白く読めました。
さすがの筆力。
銀行をつぶすというとてつもない計画を立てながら、大蔵省さえも、巻き込んでいく。
その構想力といい、キーワードをとくといい、
人間というモノを見つめる姿といい感じでした。