入ったばかりの学生に責任を押し付けるような学生団体はクソだ | 学生団体eat_happy ~食から農の魅力を伝えるイベント集団~

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OBの野島です。
ブログに出るのは久し振りですね。

代表として学生団体eat_happyを運営していました。
そこでプレゼンしたり、農家さんの家に泊まりに行くツアーを企画したり、そのマネジメントをしたり。

現在はベンチャー企業で環境にやさしい輸入雑貨を売っています。

冬も近づいてきて、学生団体界隈もそろそろ代替わりの時期かと思いますので、記事をひとつ書いてみました。


入ったばかりの学生に責任を押し付けるような学生団体はクソだ

そこで思うのは、表題の通り「入ったばかりの何も知らない学生に責任を押し付けるような学生団体はクソだ」ということです。

そんなことをされたら、たぶん、
メンバーはすぐやめるでしょう。

その理由は責任を押し付けられたことによるモチベーション低下です。


挑戦したいのに、不安で、怖くて、できないことがある

学生団体にはメンバーがいます。
入りたてのメンバーはいきなりカベにぶつかります。
未知の仕事、というカベに。

知らない人への営業、知らない社会人との顔合わせ、
知らない団体とのコラボ連絡、知らないイベントの企画
など。

彼らはそれに直面した時、非常にリスクを感じます。
だって、やったことないのがほとんどだろうし。誰も最初から知らない大人のところに行くなんて進んでできないですよ。

そこで。その時に出てくるのは「失敗したらどうするの」「責任は誰がとるのか?」という、
不安ではないでしょうか。こわいもん。当然ですよね。


要は、その時に失敗したらどうするのか。
誰が助けてくれるのか。
これをきちんと設定していない団体は良くないなあ、と思うわけです。


その時、責任は誰がとるの?

僕は、代表が全責任を負うべきだと考えていました。
なぜなら「こちらが出した枠組みに従ってもらってるんだから、責任はこっちが持つのが普通だろう」と。

すると、メンバーは「モチベーション」という対価を得ることができます。


これをappleのMacにたとえて話してみます。

「AppleはPCを作った。
社会に必要とされるPCだ。
このPCを使って、世界を変えたいと考えている。

AppleがPCを世に送り出すとき、たくさんのエンジニアが協力してくれた。
エンジニアはPCを使って世界を変える一端を担ってくれている。
だから、Appleはエンジニアをサポートする。
すると、高い給料、手厚い福利厚生などによって
この企業で働きたいというモチベーションを喚起される」


おそらく自然な話だと感じてもらえるはずです。

エンジニアはApple(の経営者)に賛同し、良いPCを作る。
Appleはエンジニアのサービスに対価を払う。
その対価によって、エンジニアは「Appleにいるべき理由」すなわち帰属モチベーションを深めていく。

こういうわけですね。
最高のPCをつくるというのは並大抵の気力ではできないでしょう。凄まじいプレッシャーだと思います。
しかし、それを乗り越えて商品を作り上げ。なおかつ再度限界に挑むというのは、「ここで働くべきだ」というモチベーションがあるからではないでしょうか。

学生団体の代表とメンバーの関係も、同じだと思います。
(Appleを「代表」、PCを「学生団体」、エンジニアを「メンバー」と交換すれば学生団体の枠組みに当てはまるかなと)


僕は今でもこう考えています。
代表が責任を負います。だからなんでもしていいよ。
反社会行為や団体理念からぶっ飛んだ行為はNGだけど、農業に興味を持たせるための活動ならなんでもやってね、と。

そうすることで、2つの点でモチベーションが保証されます。

1:自由度→団体の趣旨にそれない限り、自由な行動を取る権利が約束されます。
2:安全度→変なことをやらかさない、失敗しても後ろ盾がある、という安心。

上のAppleの例えにある対価のように、団体は給料を支払うことができません。ならば、上記の権利をもってモチベーションを感じてもらうのが術です。

この2つが守られれば、「団体の趣旨に共感せずに入っちゃった」「人が合わなかった」系のミスマッチがない限り、モチベーションはそこまで落ちません。


タスクチェック&マネジメントだけでも立派な責任

とは言え、全部手とり足取りするわけにもいきませんよね。

なので、タスクチェック&マネジメントだけでもできればいいのかなと思います。
その際に2つの行動を大切にしてほしいと思います。

確認:現状で何が進んでいるか
修正:理念に逸れた企画でないか、ひとりよがりな企画ではないか(これが大事)

重要なのは、特に修正です。これを大事にしたほうがいいと思います。


理念に基づく軌道修正がないとアホアホな企画になります。
求める結果が「友達が増える」「つながりが増える」とかの、ペラッペラな薄っぺらいものだったり。

それだったらただの飲み会と変わらないじゃん!ていうか健全な合コンみたいなもんじゃん!学生団体である意味ないし!さらにはうちの団体である意味がないし!と強く突っ込みたい。


「だれでも歓迎」の団体なら、最初から責任がとれなくて当然

さて、ここらで出てきそうな反駁として、
「全員が責任をとる団体を目指したい」という意見をあげてみます。

ところがね。その哲学は美しく見えるけど、そうではないよ。


全員が責任をとれる団体にしたいから、入ったばかりのメンバーに責任を取らせる。
簡単に言うけどね、入ったばっかりの何も知らない学生に、責任が取れるとでも思うのか?
団体に何の執着も持っていないまっさらな子に「団体に賭けろ」といえるのか?
って話。


「学生団体」と、かっこいい名前はついていますが、実態は半ばサークルみたいなもんです。
サークルがやや社会的活動をするようになったようなものです。

入会時の門戸は開いている。だれでも入れる。だれでも仲間になれる。
なら、最初から責任取れるようなヤツで席が埋まるとは考えない方がいい。

「だれでも歓迎」なら、ヒヨコだって入ってきます。それが当然だし、責めてはいけない。歓迎している以上、面倒を見る責任は運営側に発生します。

運営の責任者は代表です。だから、代表が責任をとるべき、というのが結論です。


(※新人に大きな仕事を任せるな、という意味ではないです。大きな仕事を任せるならそれなりに面倒見ようね、という話です)


責任は代表がとるべきです。


団体という枠組みに入ってもらい、
団体の用意したフォーマットに従ってもらう。
環境を提供するのは運営側です。

ならば、モチベーションを最大化する責任は運営側にあります。

どうすれば団体に所属することが誇らしくなるか。
どうすれば団体の仕事を楽しくこなしてもらえるか。
これを解決するためには、所属することへのモチベーションを上げるしかありません。

ルールや理念、活動内容についてイメージしてみてください。


あなたのルールで、メンバーは
笑顔で徹夜してくれますか。


モチベーションを最大化できたとき、チームは強いです。

ちょっと想像してもらえればわかりやすいと思います。
たとえば、盛り上がっている文化祭の準備日。

練習の徹夜だったり飾り付けで大変だったりしてみんなグロッキーなのに、なぜかやめられない。終わった後もすごくいい思い出だし、「辛かったけどまたやりたい」とか思っちゃう。

全力投球は、モチベーションがあるからできるのです。
そこにいる意味が、メンバー全員にあるからできるのです。

あなたのルールでメンバーは全力投球できますか。
あなたが言わなくても、メンバーは笑顔で徹夜してくれますか。


あなたのルールに心から満足してくれるなら、徹夜でもなんでもしてくれます。
(もちろん強要はダメですよ)

偉そうに書いてしまいましたが、そんな感じです。
ではでは!