最近TPPが何かと話題になってますね。
TPPとは、環太平洋戦略的経済連携協定のこと。
Trans-Pacific Partnershipの頭文字を取ってTPPですね。
簡単に言うと、今まで輸出入には関税がかかっていたのを、関税を無くすと言った協定になります。
で、僕が関わるのはもちろん農業分野。
農業分野の関税というのは、今までとてつもなく高い関税がかけられていました。
例として米には約800%。
800%っていうのは、例えば200円のものだったら8倍の関税がかかる、つまり1600円かかるということになります。
なぜこれだけの高い関税がかけられているのか。
それは自国の農業を守るため。
関税が無くて安い外国産のものが入って来たら、消費者心理として安全性は考慮するでしょうがやはり安いものを手に取ってしまうと思います。
そうなると、どうなるか。
自国産の物が売れず、国内の農業は壊滅状態に陥ってしまう。
と、今までは考えられてきましたし、みなさんもそう思っていることでしょう。
ですが
そんなことはないのですね。
関税が下げられても、おそらく農家は潰れません。
今でも関税がかなり低い水準まで下がっている野菜もあります。
一桁とか10%とかそんな水準です。
これですね。
野菜の輸入関税率
さてさて、こういった野菜農家は潰れましたか?
いや、潰れてません。
と、なれば、関税が下がって一番困るのは誰でしょう・・・。
それは農協なんです。
農協というのは、米や野菜を農家から集め、出荷します。
そのときに手数料、マージンを取るわけです。
それが収入源になっているわけですね。
このマージンは米、野菜の値段が下がるとその分下がってしまいます。
つまり、関税が低くなって、農産物の値段が下がると、マージンが下がって収入が少なくなってしまうわけです。
まあ、野菜はすでに関税が低くなっています。
となると、残るは米です。
だから、農協は必至に米の関税を維持して、米価を上げようとするんですね。
なんか長くなってきたのでこの次は次回でもいいですか?笑
明日は米の関税についてもっと深く書きます。
ミニマムアクセス米とか、兼業農家と専業農家とか。
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