新・予備校ではわからない公務員試験対策【公務員試験Lifehack】 -3ページ目

新・予備校ではわからない公務員試験対策【公務員試験Lifehack】

予備校業界に長くいます。予備校講師の目線からみた公務員試験対策本のレビューが中心です。
最近は、レビューを超えて、勉強法も書き始めています。
受験生のためになればと思っています。

さて,前回までは,

①採点者が書いてほしい事を探す

https://ameblo.jp/dada1975/entry-12609551852.html

 

②それを論理的に相手にわかりやすく書く

https://ameblo.jp/dada1975/entry-12609551852.html

 

の各部分の注意点を述べてきました。

最後の論理的に文章を読む・書く際のちょっとした注意点です。

 

4 理由が重要
主張は結論が重要なのではありません。「理由」が重要なのです。

したがって,結論が同じでも理由が違うのであれば,それは全く違う主張になります。読解の際は注意しましょう。

また,自分が主張をする場合,必ず「理由」が必要です。

なお、積極的な理由と消極的な理由がある事に注意してください。
積極的な理由とは,自己の主張を積極的に理由付けるものです。消極的な理由とは,自己の反対説への批判です。
いくら消極的な理由を主張しても,自己の主張が正しいとは限りません。出来る限り積極的な理由を探しましょう。

もちろん積極的な理由が見つからなかったら、仕方ないので消極的な理由を書いてごまかしましょう。(なお,完全な2者択一関係にあるのであれば,消極的な理由だけでも,主張は成り立ちますが,自分の主張を補強するために,積極的な理由を書くほうがベターです。)

5 事実と評価は分ける
資料を読み取る際,文章を書く際には,事実と評価は分けて読み取りましょう。
例えば,100人いるということは事実です。しかし、これを多いと評価するか少ないと評価するかは読み手がどにような主張をするかで変わってきます。
資料に書いてある事実は,基本争えません(データの集計方法がおかしいとかは,もしかしたらあるかもしれませんが…)。しかし、事実の評価は争える可能性があります。
また,実際に論文に「事実」を書く場合,出来るだけその事実についての評価も書くようにしましょう。そして,その評価が複数考えられる場合はその評価をした理由もちゃんと書きましょう。

6 おすすめの本
私が論理力に関しておすすめの本がいくつかあります。全て有名な本ですが。
正直,直前期の人は時間なのいので読む必要はありませんが,来年以降受験する人は読んでみると面白いと思います。(判断推理や文章読解にも効果がありますよ。間接的にですが。)

 

新版論理トレーニング

 

 

論理トレーニング101題

 

 

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