政策課題論文についての攻略法Part1 | 新・予備校ではわからない公務員試験対策【公務員試験Lifehack】

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予備校業界に長くいます。予備校講師の目線からみた公務員試験対策本のレビューが中心です。
最近は、レビューを超えて、勉強法も書き始めています。
受験生のためになればと思っています。

政策課題論文

 

よく相談を受けるのですが,抽象的でどんな対策をしたらいいかよくわからないものと思っている人も多いと思います。

市販本やテキストのトピックス(例えば,少子化だったり,IT技術だったり,労働問題だったり)をまとめて暗記したりする人や,逆に「どうにもならんからその場で書けばいいじゃん」という人や様々な人が現れます。

 

私はよく言っているのですが,当たり前ですが,政策課題論文は公平な採点をしなければいけないので,一定の「正解」があるはずです。

配点が自由裁量の試験をやるとすると点数の採点は大変でし,採点者によっての不公平が出る可能があります。

「正解」つまり採点者が「書いて欲しいこと」が明確にあるはずなんです。

 

そうなると,

①採点者が書いてほしい事を探し,

②それを論理的に相手にわかりやすく書くゲームが政策課題論文なんです。

 

今日は①について話していたいと思っています。

まず、採点者が「書いて欲しいこと」ってどうやってたらわかるの?って疑問があると思います。

それは,設問の後の3つの資料に隠されています。

逆にいうと,それ以外から見つけてはダメです。

 

よくあるのですが,市販本やテキストのトピックスを暗記している人が,「やった,労働問題的中!」とか思って,資料を自分の知識に引っ張りこんで,論文を書いてしまい,全然点数にならないという現象がおきます。(そういう人は,なぜ点数が低いのかと文句をいってきますw)教養論文ならそのような対策でもうまくいく可能性がありますが,政策課題論文では駄目です。


まず,当たり前のことですが,3つの資料をちゃんと使いましょう。そして,3つの資料の関係性を自分の中で整理して,設問に答えましょう。なぜ,採点者(出題者)はこの3つの資料をわざわざ示したのか。その事を真剣に考える試験(受験対策的な用語で言えば,出題趣旨を探す試験)です。頭から知識を持ってきて書く試験ではありません。

この点は絶対に忘れないでください。

 

そういう意味で言えば,論理力があってかつ一定の政策知識がある人は,「どうにもならんからその場で書けばいいじゃん」でも点数が取れる可能性があります。

 

なお,英文の資料は必ず1つは出ますから,そこは注意です(英語の勉強しておけばよかったと後悔しないように,公務員試験では英語の勉強は重要)。

もし,英文が読み取り難いのであれば,課題文,他の2つの資料からなんとか英文に書かれていることを予想して書きましょう。流石に全文読めないってことはないと思うので。
3つの資料には,「出題者が何か書いて欲しいこと」が隠れているはずです。
それをちゃんと拾う(そしてそれを書く)ということが重要であるということを再確認してください。