突然ですが、
私が見た、近年における名作映画集をここにご紹介したいと思います。
(以下、雑談。読み飛ばしてしまっても結構です)
ところで皆さんは、名作映画といわれると、どうしても過去のモノクロ映画ばかり指定されることに、ちょっと困惑してしまうことってありませんか?
私自身もですね、たとえば「これだけは見ろ! 映画100選!」
とか「○○が選ぶ傑作映画」 なんていう本がありますけど、
それを手に取ってぱらぱら見てみると、1930~60年代の名作映画がずら~っと並んでいたり、あるいは近年の傑作とはいえない、そこそこ面白いだけの有名映画 (たとえば『リング』とか、『ハンニバル』とか…) ばかり並んでいて、いまいち見る気をなくしてしまうことが多いです。
これは、映画というものが「評価が難しい」媒体であることが示されていると思います。
そもそも映画を100本も見るなんて普通の人にはできません。
それを全部きちんと見て、評価するということになりますと、面倒くささは倍増します。
それに映画というものは数え切れない本数があります。
映画を評価する場合、まずは見る本数を増やさなければいけない、「比較評価」というものに頼ることが多いです。なにが斬新的であり、なにが特徴的で、なにが特筆される価値があるのか、それらは本数をこなさなければ評価することはできません。
話題作だけでも相当数あり、それ以外にも知られざる傑作まで目を通さなければならないとすると、とんでもない労働力になると思います。
ですから人が描いた「傑作選!」とかいう本は、多少は役に立ちますが、微妙に勘所を押さえられていない、ふわふわした書物で、意外と参考にならないことが多いです。
以下、超雑談。
往年の名作ばかり載っているのは、もはやそういった書物では当たり前になった、「ザ・名作」
と言わんばかりのもので(『ローマの休日』とか『七人の侍』とか)、面白さが伝わらず見る気が起きませんし、そもそもレンタル屋に行っても置いてないことが多いです。いきなりモノクロというとハードル高いですしねえ。
かといって近年の名作を扱った書物とかを見ても、どこかで見たようなものばかりで……『ハリー・ポッター』とか『E.T』とか『タイタニック』とか……意外性がなくて残念なことが……。
さて、前置きが長くなりました。
今から紹介するものは、私全部視聴しております。
名作といって、往年のモノクロ映画ばかり挙げるのは意外と簡単なこと。それに過去作というのは、時間が経ってもまだ価値が失われていないゆえに名作であると、そう安易に判断しがちです(事実その通りなんですが)。
しかし!!
みんなみんな『ローマの休日』とか『ティファニーで朝食を』とか推しすぎで代わり映えしないっていうか聞き飽きたわぁーーーーっ!!!!!
というわけで、あえて私は近年の作に絞った、私自身本当に面白いと思った作を(誰が必要としているのかはわかりませんが……)書き連ねたいと思います。
スポットライト 世紀のスクープ(2015)
~あらすじ解説~
アメリカの新聞「The Boston Globe」の記者たちが、カトリック教会の醜聞を暴いた実話を基に描くスリリングな社会派ドラマ。カトリック系住民が多いボストンで、神父による児童への性的虐待事件を暴露した新聞記者らの困惑と共に、次々と明らかになる衝撃の真実を描き出す。『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのマイケル・キートンが記者を好演。複雑に絡み合う事件の根の深さに慄然(りつぜん)とする。(シネマトゥデイより~)
~ちょっと感想~
門外漢にも簡単に入っていける親切なストーリー、登場人物たちの冷静な振る舞いの魅力、真のジャーナリズムとは何かを示す教養作。現代の人間の闇を切り開いた問題提起作でもある。
早過ぎもせず遅すぎもない絶妙なテンポが魅力。
視聴者に問題について考える猶予が与えられている。単なる隠蔽問題ではなく、国と宗教の暗部を示す知的な作品。
約束の地(2014)
~あらすじ解説~
『偽りの人生』などのヴィゴ・モーテンセンが、アルゼンチンの逸材リサンドロ・アロンソ監督とタッグを組んで放つロードムービー。チリとアルゼンチンにまたがる南米大陸の南端にあるパタゴニアを舞台に、娘の行方を捜す父親の想像を絶する旅を描く。主人公の娘を新人のビルビョーク・マリング・アガーが演じ、『キングダム』などのベテラン、ギタ・ナービュが脇を固める。雄大な自然を背景に展開する、幻想的な物語に魅了される。
1882年、デンマーク人のディネセン大尉(ヴィゴ・モーテンセン)は、美貌の一人娘インゲボルグ(ビルビョーク・マリング・アガー)を連れてパタゴニアにやって来る。エンジニアの彼ははるばる海を渡り、アルゼンチン政府軍による先住民を一掃する作戦に参加していた。そんなある日、インゲボルグが海岸沿いの野営地から姿を消してしまい……。(シネマトゥデイより~)
~ちょっと感想~
とにかく静かで美しい映画。神秘的な土地を、ある男が娘を捜しながらあてどもなく彷徨い続けるというそれのみの映画。
芸術的なカット。光や空、緑といった効果の絶妙な加減。
あふれるばかりの孤独。自我が滅却されていく過程。静かな聖域に溶け込んでいってしまうような不思議な体験がある。
Yahoo映画の評価は低いが、ぜひとも味わって欲しい世界がある。他では観られない独特の魅力がある。
はじまりのうた BEGIN AGAIN(2013)
~あらすじ解説~
第80回アカデミー賞歌曲賞を受賞した『ONCE ダブリンの街角で』のジョン・カーニー監督が、同作に続いて音楽をテーマにして放つヒューマンドラマ。恋人に裏切られた失意を抱えながらバーで歌っていた女性が、音楽プロデューサーを名乗る男との出会いを通して思わぬ運命をたどる。主演は『つぐない』、『プライドと偏見』などのキーラ・ナイトレイと『キッズ・オールライト』などのマーク・ラファロ。キーラが披露する歌声や舞台となるニューヨークの街並みや、人気バンド・Maroon 5のアダム・レヴィーンの出演も見どころ。(シネマトゥデイより~)
~ちょっと感想~
明るい雰囲気が素晴らしい。心が素直な人が作ったという印象。楽曲のクオリティはかなり高い。
ストーリー、キャラクター、テーマ、音楽、カット、どれもが素晴らしい。
マルーン5のアダム・レヴィーンが出演しており、歌を披露してくれる。人が傷を負っても再生していく様子が描かれる温かい映画。観るとさっぱりした気持ちになる。
最強のふたり(2011)
~あらすじ解説~
車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結ぶ、実話を基にしたヒューマン・コメディー。年齢や環境、好みも異なる二人が、お互いを認め合い、変化していくプロセスを描いていく。監督は、本作が長編4作目となるエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュのコンビ。主演は、『歌え! ジャニス★ジョプリンのように』のフランソワ・クリュゼと『ミックマック』のオマール・シー。フランス本国のみならずヨーロッパで記録的なヒットを樹立した、笑いと感動に包まれた良質なコメディーを堪能できる。(シネマトゥデイより~)
~ちょっと感想~
マニアックで申し訳ないが光の配分が素晴らしい。
オープニングで名作とわかる。音楽、カット、キャラクター、ちょうどいいテンポ、どれも素晴らしい。男の友情。とてもさっぱりとした映画。
重くないし軽くもない、絶妙なバランスの映画。
介護・障害者といったキーワードのある映画に特有の辛気くささ、偽善的な強い主張は全くない。カジュアルな映画。
イレブン・ミニッツ(2015)
~あらすじ解説~
『ムーンライティング』などで知られ、カンヌ、ベネチア、ベルリン国際映画祭で受賞経験のあるポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキが放つ群像サスペンス。大都会に暮らすわけありの11人の人々と1匹の犬が織り成す、午後5時から5時11分までのそれぞれのドラマを交錯させて描く。『ベルファスト71』などのリチャード・ドーマーらが出演。11分の間の出来事という設定と予測不能なラストが見どころ。
女たらしの映画監督、やきもち焼きの夫、刑務所から出てきて間もないホットドッグ屋、強盗に失敗した少年など、現代の大都会で事情を抱える11人の男女と1匹の犬。午後5時から5時11分まで、わずか11分の間にそれぞれの人生が絡み合い……。(シネマトゥデイより~)
~ちょっと感想~
素晴らしいセンス。とにかくそれに尽きる。ヨーロッパの現代建築や照明・家具、といったデザインセンスも見どころの1つ。カメラワークやストーリー展開などでも匠の技が光る。
この映画の売りはラストの出来事だが、誰も予想することはできないと思う。その衝撃。なかなかあのときの衝撃と呆然となった感じは忘れられない。ぜひ体験して欲しい。
……いかがだったでしょうか?
(いろいろ見やすさの点で考えたのですが、今後5作ずつ紹介していくことに決めました。まだ他にもオススメの近年の名作はあるのですが、ひとまずはこれにてこの記事は打ち止めとさせていただきます。申し訳ありません)
邦画がないのでは?
というご意見、あると思います。
邦画に関しては、近年ではここに並ぶような名作はないと思うと、はっきり申し上げておきます。これはあくまで私の意見ですが。
ただし私はまだまだ邦画をたくさん見たことがありません。洋画は邦画の倍くらい見ています。シンプルに映画の数が違うからですし、やっぱりまだまだ私も本数をこなせてないところがあるからです。
邦画には駄作しかないということではありません。邦画にもたくさん名作はあります。それはいつかまた別の機会にオススメすることになると思います。いい作品あるんだ、ほんと(^_^) 昔のしか知らないというだけなんです……
それでは、また!




