前回のブログで「やりたいことは全部やる」というテーマについて書きました。今日はその続きをお話ししたいと思います。

改めて自分に問いかけてみたんです。「では、私自身のやりたいことは何だろう?」と。考え始めると、不思議なもので次から次へとやりたいことが浮かんできます。頭の中が少しごちゃごちゃするくらいに(笑)。でも、それはとても前向きな感覚で、病気と関わりながらも「まだまだ挑戦できることがあるんだ」というエネルギーに変わっていきます。

たとえば、今具体的に考えていることを少し披露すると――

まず一つ目は、「1型糖尿病の父」としてオンラインイベントを開催することです。これは現在、11月に実施を目指して企画を進めています。私自身、患者の親という立場から話せること、そしてメンタルコーチを招いて一緒に考えられることがあると思っています。病気を抱えながらも「どう前向きに生きていくか」というテーマで皆さんと双方向に交流できる場を作りたい。その準備を進めていて、次回のブログでは詳細を発表できるかなと思っています。

二つ目は、1型糖尿病の啓発活動です。具体的には「絵本」の出版を考えています。小さいころからこの病気を知ってもらえれば、子ども同士の理解も広がり、偏見や無理解による壁が少しずつなくなっていくはずです。子どもが読むだけでなく、親や先生たちも手に取りやすいようにして、多くの人に1型糖尿病の存在を自然に知ってもらえるきっかけにしたいと願っています。

三つ目は、1型糖尿病の方がより快適に過ごせる商品を発掘し、販売することです。海外にはすでに便利で新しい商品が数多く存在しています。低血糖時にすぐに食べられるお菓子や、血糖管理を少しでもラクにしてくれるグッズなど、日本ではまだ手に入りにくいものがたくさんあります。それらを輸入して紹介・販売できれば、多くの患者さんやご家族の生活が少しでも快適になるのではないか。そんな思いでリサーチを始めています。

 

もちろん、ここに挙げたのはほんの一部にすぎません。1型糖尿病に関連することだけでなく、それ以外にも「やってみたい」と思うことはたくさんあります。バランスもあるので優先順位はつけなければいけないのですが、それでも私は「やりたいことは全部やる」というマインドで進んでいきたいと思っています。

1型糖尿病は、患者さん自身にもご家族にも日々の大きな負担があります。食事や運動、血糖測定やインスリン管理といった細かいルーティンが欠かせません。その中で「やりたいことなんて言っていられない」と思う時もあるかもしれません。けれど、だからこそ「やりたいこと」を見つけて、声に出して、少しずつでも実現していくことが、生きる力や楽しみにつながるのだと私は信じています。

病気があっても夢を描ける。制限があるように見えても、新しい挑戦はできる。大切なのは「無理」と思う前に、「やってみよう」と一歩踏み出すことです。私自身も完璧ではなく、まだ模索中ですが、それでも皆さんと一緒に「やりたいことを全部やってみる」人生を歩んでいきたいと願っています。

次回は、11月に企画しているオンラインイベントについて詳しくお伝えできると思います。もし興味を持っていただけたら、ぜひ一緒に前向きな時間を過ごしていただければ嬉しいです。