オープンチャットなどでよく見かけるのが、「今通っている病院を変えたいけど言い出しにくい」「先生と合わないけどどうしたらいい?」といった悩みです。医療は本来自分の健康のためのもの。それでも、病院や医師を変えるというのは、なかなかハードルが高いものですよね。誰もが一度は悩むテーマではないでしょうか。

 

私自身も最近、病院についてちょっとモヤモヤする出来事がありました。

 

健康診断で再検査となり、特に深刻な状況ではなかったものの、予防のために薬を処方してもらうことになりました。今回はその薬がなくなりそうだったので、継続の処方をお願いするため、病院へ行ったのです。診察自体は特に問題なく終わり、私は会計待ちの椅子で本を読みながら順番を待っていました。

 

すると突然、「ガタン!」という大きな音と共に、受付にいた高齢の男性が椅子ごと倒れました。すぐそばには受付の職員がいたのですが、その人は驚いた様子もなく、まず椅子を元に戻すことに専念。倒れた男性に駆け寄ることもせず、ようやく少ししてから看護師を呼びに行ったのです。でもその間も、その男性は床に倒れたまま。私は「助けに行ったほうがいいのかな?」と思って立ち上がろうとしたところで、ようやく他の職員が動き始めました。

 

もちろん、私の診察とは直接関係のない場面でした。でも、その対応を目の当たりにして、この病院の体制にどこか不安を感じたのも事実です。倒れた人への対応が冷たく見えたこと、そして「目の前で何が起きているか」に対する職員の意識の薄さ。それは病院全体の姿勢を象徴しているようにも思えました。

 

病院選びというのは、単に「名医がいるか」「通いやすいか」だけではなく、自分が安心して身を任せられる場所かどうかも含まれると思います。合わないと感じるなら変えてもいい。どんなに周りが「そこが良い」と言っても、自分が不安を感じるなら、それは大切なサインです。

 

最終的には、自分の身体は自分で守るしかありません。だからこそ、「遠慮しないこと」も大事なのだと思います。病院を変えるのは悪いことではなく、むしろ自分の健康を大切にするための前向きな選択。そんなふうに考えてみてもいいのではないでしょうか。