今度の木曜日5月22日は「ほじょ犬の日」です。
この日は、身体に障がいのある方の自立と社会参加を支える“ほじょ犬”の存在について、より多くの人に知ってもらうことを目的に制定されました。
ほじょ犬とは、「身体障害者補助犬法」に基づいて認定された盲導犬・介助犬・聴導犬の3種類を指します。盲導犬は視覚に障がいがある方の歩行をサポートし、介助犬は物を拾う・扉を開けるといった動作を手助けし、聴導犬は聴覚に障がいのある方に音の情報を伝えます。これらのほじょ犬は、公共交通機関や飲食店、病院などにも同伴が認められており、ユーザーの生活に欠かせないパートナーです。
2024年10月1日現在、日本で実働しているほじょ犬の頭数は
盲導犬:796頭
介助犬:60頭
聴導犬:50頭
たったこれだけしかいません。
一方で介助犬を必要としている人は全国で約15,000人と推定されており、現在の実働頭数と大きなギャップがあります。
我が家にもいる低血糖アラート犬は、1型糖尿病患者などが低血糖状態に陥る前兆を、匂いで察知して知らせてくれる特別な犬です。命に関わる状況を未然に防ぐ可能性を秘めているにも関わらず、現時点では法的に「ほじょ犬」とは認められていません。日本には3頭しかいないですし。
ほじょ犬とそのユーザーが、どこでも安心して共に暮らせる社会の実現には、制度の整備と同時に、私たち一人ひとりの理解と協力が必要です。この「ほじょ犬の日」をきっかけに、ほじょ犬の役割や現状、そして新たなサポート犬の可能性について、少しだけ立ち止まって考えてみませんか。
