1型糖尿病は、多くの場合、子ども時代に突然やってきます。

そのとき、多くの家庭では母親が治療やケアの中心を担うことが多いように感じます。

SNSでも、「夫が何もしない」「関心を持たない」といった声をよく見かけます。

 

でも、我が家は違いました。

子どもが小中学生のころ、一緒に病院に行くのはいつも私。

お弁当を作って、炭水化物量を付箋に書いて弁当箱の蓋に貼る――そんな毎日も、私が当たり前のようにやってきました。

 

子どもの病気に向き合わないなんて、なぜ?

もちろん、大変なことはたくさんあります。気力も時間も使います。

でも私は、この病気をきっかけに、それまで知らなかった世界に出会い、多くの人とのつながりができました。大変さの中に、かけがえのない経験があったのです。

 

今日は母の日。

けれど、あえて父親に向けて言いたい。

 

「仕事が忙しい」「わからないから任せている」――そんな言い訳はもうやめにしませんか?

もっと積極的に、子どもの病気に向き合ってほしい。

家族の中で、自分の役割を“手伝い”じゃなく、“一緒にやる”に変えてほしい。

 

だって、仕事では得られない何かが、ここにはあるのですから。