前回は、具合が悪くなったところから大学病院へタクシーで駆け込み、
1型糖尿病と診断されたところまででした。
そして、ICUに入り、入院することになりました。
翌日帰国予定でしたが、このまま帰すことは出来ないのでフライトを変更するように強く言われました。このような場合、航空会社は無料で変更対応を必ずしてくれるとの説明もありました。
航空会社に連絡し無事、変更をしてもらうことが出来ました。
その際に、病院から状況を説明する資料をFAX(当時はまだまだFAXが活躍していました)して欲しいとのことでした。これも後にあるトラブルが生まれます。
ICUに入っているときから、食事に関しては選択肢があって自分で選ぶことが出来ました。
本人はあまり美味しくなかったと言っていましたが、何を食べても良いということ、
そして自分で選べることをここで教えられています。
病院で最初に言われたことは
血糖値の管理はしなければならないが、
何をやっても良いということ。
これは今後の生活に非常に影響を与えてきます。
そして専門のソーシャルワーカーが付いて色々と説明をしてくれました。その人自身も1型糖尿病の患者でした。
その人たちからカーボカウントやポンプのことを教えてもらったりし、インスリン投与の方法も指導されました。
ICUなのにWI-FIも普通にあって、カーボカウントを教えてもらうのに英語での食べ物の名前を調べたことを覚えています。
日本に帰国するまでの応急処置的な対応であったので、バイアルから注射器でインスリンを引いて、皮下注射を実際に出来るように練習させられました。
実際の皮膚に近い模型を使って繰り返し練習です。
食事によるカーボカウントのことを理解し、注射でのインスリン投与出来るようになったら退院帰国ということでしたが、結局3日間の入院で終わり13日の便で帰国することになりました。
続きは次回に。