爽太「...。」
雅哉「うをーーーーやっとかー!!俺は雅哉や!お前が小学校2年の時に引っ越して東京きたやろ?あの時にな。俺は生まれたんや!!」
正徳 雅哉をスルーして
正徳「お願いします。あの靴は大切なものなんです。返して下さい。」
爽太「え?は?僕?」
正徳「はい。ってか、あなたしかいませんよ?」
雅哉「フン...。」
爽太「僕だけですか...。」
正徳「靴...。」
爽太「あー...」
正徳「あなたが持っていくのが見えたので、追ってきました...。」
爽太 女の子の方に目をやるが...
爽太「あーあれは僕が持ってたわけじゃ...すいません。今は持ってないんです。」
正徳「え?」
爽太「あの靴...僕、落としちゃって!」
正徳「そうですか...。」
爽太「すいません!大切なものですよね!本当にすいません。」
正徳「いえ...いいんです。ずっと捨てようと思ってたから。」
爽太「...。」
正徳「なぜか捨てられなくてずっと持ってて...」
爽太「...。」
正徳「でも...手元からなくなった時、凄く焦りました。なんか...人を殺してしまった様な罪悪感におそわれて...」
女の子「お父さん!!」
雅哉「え?」
雅哉「はいいいーーー!?」
正徳「え?」
爽太「...。」
女の子「お父さん!」
正徳「...今何か聞こえたような...」
爽太「見えませんか?」
爽太「正徳さん...多分あなたがずっと気にしてた事が目の前にあります」
正徳「...。なんの事ですか。」
爽太「よく見てください。」
正徳「なんか...。こわいです。黒い影の様なものがいます。やめて下さい...こないで!!来るなくるなーーーーーーー」
爽太「違いますよ。あなたの前にいるのはとてもかけがえのないもの。白くて綺麗なものです。大丈夫。手を伸ばして触れてあげて下さい。」
正徳「(手をだし、女の子の頬に触れる)」
正徳「は...君は?」
女の子「お父さん...。」
正徳「おとう...さ...ん」
女の子「はい。」
正徳「僕が?」
女の子「はい。」
正徳「君は...僕の...娘...!?」
女の子「...になる予定です。まだお腹の中にいるので...」
正徳「...。僕は、お父さんになんかなれないよ...。こわいんだ。」
女の子「...。」
正徳「まだまだこれからしたい事があるんだ!それに収入だって少ない、子供を育てる器もない」
正徳「それに...聖子とも出会ったばかりだし、親になんて言おう?...まだまだ親のスネかじりだし...とてもじゃないけど...無理だよ...。」
女の子「ねえ?」
正徳「うん?」
女の子「お母さんとあれから...。私の事を伝えたあの日から会ってないでしょ!?」
正徳「ん?ああ。」
女の子「1度会ってあげて?」
正徳「...。」
女の子「1人不安と戦いながら、ずっとお父さんからの連絡を待ってるの...。」
正徳「...。」
女の子「お願い...」
正徳「フフフフ...。ごめん。」
正徳「無理だよ...」
正徳「無理無理無理無理。」
女の子「何が??」
正徳「何って...。お父さんになるとか...パパ?ダディ?無理無理無理無理!!なれるわけないよ!」
女の子「でも、責任とかあるじゃん。私ね...こう見えて誕生日を楽しみにしてるんだよ?」
正徳「...。」
女の子「まだ...何ヶ月か先だけど...」
正徳「...あ...そう?」
女の子「私...産まれたいの!生きたいの!コーラだって飲みたいし、お友達を作って一緒におしゃべりしてみたい」
正徳「...ごめん。」
女の子「そんな事言わないで?お願い...」
正徳「ごめん。」
去ろうとする正徳
女の子「私に消えろって事?」
正徳「...。」
女の子「死ねって事?」
正徳「ごめん...。」
女の子「じゃあなんであの時、セックスしたの?お母さんと!好きだって言ってたじゃん!」
正徳「それは...」
女の子「もういい!!」
女の子はける
本田「あー...お会計...。」
正徳「すいません...。見苦しいところを見せてしまって...。」
爽太「いえ...。」
正徳「あの子の分は僕が払います。」
本田「そうですか?助かります。」
正徳「何言ってんだよ?これは夢なんじゃない?きっとそうだ...」
正徳「起きたら家のベッドで...」
爽太「あの...」
正徳「そもそもなれるわけないじゃん!お父さんだって?」
爽太「まあまあ...」
正徳「だってしたい事するために大学辞めて、芸人目指してるんだよ?」
正徳「芸人なって売れるまで何もできねーよ!そんな僕が...?お父さん?」
爽太「...。」
正徳「うをーーーめんどくせーーーーー!!」
雅哉「まさのり!まさのり!急に叫ぶなやービックリしたやんけ!」
爽太「まさや!だから、聞こえないって!」
正徳「うっせーな!誰だよ?初対面に呼び捨てかよ!?」
雅哉 爽太「え?」
正徳「ってか、いつの間にそこにいてんだよ!っつーーか、めんどくせーーーーー!!ああああーーーーーー」
雅哉「俺が見えんのか!?」
正徳「あん?見えるに決まってるだろ!」
雅哉「マジでか?」
雅哉「やっとか?」
雅哉「なんで俺が最後やねん!」
雅哉「いやっほーい」
雅哉「パーティすっか?なあ?パーティ!お祝いしよーぜ!な?な?な?な?」
爽太「雅哉 一旦、黙れ」
雅哉「こわ!ってか、正徳も爽太もキャラ変わりすぎやん?!どした?二人ともこわいぞぉ?」
爽太「まさや!」
雅哉「はい。すいません。」
正徳 雅哉 爽太「...。」
本田「あらやだー...正ちゃん...見えたんやねー。よかったやないのー。お祝いやね!赤飯たこか?赤飯!あと鯛やこか!鯛をローストしょーか?」
爽太「ママさん!」
本田「あ...ごめんね!」
正徳「...。」
爽太「...どうするおつもりですか?」
正徳「...。」
爽太「...このまま何もしないわけには...」
正徳「わかってるよ!!」
正徳「わかってるけど、ちょっと待てよ。」
爽太「...。」
雅哉「...。」
光「...。おい雅哉、ちょっと表出てくれるか?正徳の意識がこっちにあるって事は、こいつずっと路上で倒れてるって事だ。そろそろ人が集まってややこしい事に。」
雅哉「あ!...そうか...ほな、いってくる!」
雅哉はける
続く...。