録音「私(ここ)には歌がある」
明転
光「この声は、、、歌、、、?!なんだかとても美しい...」
聖子「まーくんまーくん!」
光「今のは、夢!?」
聖子「まーくん!!ちょ...っっっ!!」
光「ん?あーああ!」
光「俺は...ここは!?」
聖子「まーくん...陣痛きた...カモ。」
光「え?あ!...ああ!」
ナースコール
看護師「お伺いします」
助産師「陣痛きましたね。これからですよ!」
先生「分娩室に移動しましょうか。ご主人もこちらへ」
聖子「はい。。。」
光「あ...はい...」
暗転
SE
おんぎゃーおんぎゃーおんぎゃー
明転
SE ドア ベル
健太郎「いらっしゃいませー」
昌子「あんらーおかえりー。どやったどやった!?」
凛花「無事??どうなの?」
光「(グーサイン)」
健太郎 昌子 凛花「いやったーーーー!!」
昌子「ウチが赤飯たいちゃるーーー!赤飯な!赤飯!あと鯛や鯛。鯛をローストせーな。」
凛花「おめでとう。」
光「ありがとう。」
健太郎「光さん。おめでとうございます!あ...もう正徳さんでしたね。」
光「んーうん。みんなからは光って呼ばれたい。ありがとう。」
SE ドア ベル
雅哉「これはあれか?産まれよったかー?」
爽太「...ま..さっ...や!!ちょっと待って。...速すぎる。ハアハアハアハア...」
雅哉「なんやねん。紳士さんはだらしないのー」
光「(グーサイン!!)」
雅哉「よかったやんかー!!おめでとう。」
爽太「ハアハアハアハア...おめでとうございます。」
健太郎「しかし、これからがたいへんですね。」
光「うん。そうだね。でも俺はあの2人の為に頑張りたい。」
健太郎「そうですか。わかりました。BAR CANDYの経営は任せて下さい。」
昌子「ウチがおるから繁盛させるでー!!」
凛花「私もちゃんとサポートするし。」
雅哉 「よかったなー。光がパパか...」
爽太「本当におめでとうございます。」
光「2人ともありがとう!店の経営だけど...2人も手伝ってくれないかい?3人いるとはいえ、体は1つだから」
雅哉「んー。。。」
爽太「その事なんですけど...」
雅哉「2人で話して決めたんやわ。」
爽太「ちょっと旅に出てきます。僕達産まれて間もないので世界を見に行ってきます」
光「そっか。」
凛花「また遊びに来て下さいね。」
健太郎「行ってらっしゃいませ。」
昌子「絶対、戻ってくるんやでー」
雅哉「おう。」
爽太「うん。」
雅哉「じゃあそろそろ行くわ!」
光「また遊びにこいよ!」
爽太「うん。光。お元気で!」
M女の子歌う
死神「...と言う事で、現在スタッフを募集しておりました。
わかっていただけましたでしょうか!?
ここは、現実と精神世界の境目でございます。
知らず知らずのうちに迷い込まれましたか?
さすれば、早く肉体に戻っていただいた方がよろしいかと存じます。
ここに長く滞在していますと、肉体が朽ちてまいります。
何人かの方は病院に搬送されているかもしれませんね。
自分の身体がどこにあるのかわからなくなってしまったら耳をすませて下さい。
歌が聞こえる事でしょう。
歌を頼りにお帰りいただきたくおもいます。
それと、
もし、お知り合いの方で人生を諦めている方、寿命で先は長くないなど、そう言った方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。
また面接会を設け、お話させていただきます。
それでは、長くなってしまいましたが、お時間お付き合いありがとうございました
気をつけてお帰りください。」
光「人がどう生きるかなんてわかりません。ですが、確実に生き方を変えてくれる出来事が人生の中で何度か訪れると思います。僕は歌に救われました。昔、何処かで聞いた事のある曲名も知らないその歌に。空耳だと言われるかもしれません。その子が誕生した瞬間に歌っていたのです。その歌を聞いた時、正徳を消してしまった懺悔が少し和らいだのを感じました。消してしまった事自体許せる話ではありませんが、その代わりに2人の命を救えた事への感謝を持ち、正徳の分まで生きようと思えました。その名も無き歌のおかげで。もし、人生に迷った時、死を考えた時、1度立ち止まって下さい。そして、耳をすませてみて下さい。聞こえませんか?
M ♫♫♫〜
ここには歌がある!」
Fin