ひろしさん家で出勤の準備をしていると電話が鳴った。お店からだ。ひろしさんが現れた!すぐに電話を代わってもらい、僕は大声で怒鳴った。ひろしさんは、何やら弁解していたが、僕の耳には入らず僕は容赦無く怒鳴り続けた。ひろしさんは平謝りだ。僕はひろしさんに《出入り禁止!》を告げた。ひろしさんは、素直に承諾した。そして、電話を切った
ひろしさん?この所、ひろしさんの未収がとても多いいつも開店直後に来てすぐ帰っているひろしさん何かあったのだろうか。僕は心配になり、ひろしさんに電話をかけてみた。いつも全く変わりない対応だ。(おかしい)もしかして僕は従業員に聞いた。やはり間違いない!あのひろしさんだったのだ!僕はひろしさんが又現れたらすぐに僕に連絡する様従業員に言った。どうやら僕と古くからの友達だの何だの並べて従業員を安心させ、僕が出勤する前に来てビールを飲んで付きだし食べて未収で帰っていたのだった。僕が何も言わないから従業員も何の疑いも持たなかった様だ
ひろしさんひろしさんとのあの日から二日が経った。僕は急用でお客さんの家に居た。お店に電話を入れると、ひろしさんが来られてすぐに帰られたとの事。ひろしという名はよくある名前で、当店のお客様にも数人居た。その頃毎日新聞社で記者をしているひろしさんが、ひろしさんの中では一番の常連さんだった。従業員の口ぶりからするとそのひろしさんのようだ。用が済み、少し遅めに出勤し伝票を確認した。〇月〇日ひろし様一名付き出し ━500ビール ━500 計 ¥1000【未収】ひろしさんが未収なんて珍しい