ひろしさんさすがに僕は疲れてしまい、そろそろ帰ろうとひろしさんに言った。ひろしさんは、あっさりとうなずいてありがとうありがとうと何度も言った。何だかひろしさんがかわいそうに思えた。これからどうするのかは、聞かずおいた。僕が『何とか人生やり直して下さい。』と丁寧に言った。ひろしさんは、『ママさんの事、一生忘れない。ありがとうありがとう。』と、涙をポロポロと流し泣いた。僕も又つられて泣いた。片付ける力は残っておらず、そのまま店を出た。地上へ上がる階段から陽が差していた。