侘び寂びとは?
Wikipediaによれば
貧粗・不足のなかに心の充足をみいだそうとする意識
閑寂ななかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさをいう。
とされています。
少しずつ
規制が緩和されてきて
BARも営業を再開し始めている香港
BARがクローズしてしまっていても
心強い味方を得て
おうちライフを満喫しておりましたが
やはり外で飲むのも良いですね。
世の中には
多種多様な、BARがあり
ショーを楽しめたり
ライブミュージックが聴けたり
クラブで音楽を聴きながらというのも
悪くはないと思います
そういうところの方が
好きというのも
人それぞれで良いと思います
でも、
だーちょがー最も好むのは
オーセンティックなバー
ちょっと入るのをためられるような
入り口を開けると
ひそひそとした話し声と
シャカシャカというシェーカーの
奏でる音のみが聞こえる
閑寂の世界
にじり口から入るような
あたかも茶室のような空間
がいい
BGMはなくていい
さまざまなBarが
華やかな
シグネチャーカクテルを
メニューに加えていることも多いし
だーちょーも
そういうものを楽しむことはある
それでも
だーちょーが好むのは
スタンダードなカクテル
中でもカクテルの王様と言われる
マティーニ
ジンとベルモットを
ステアしてオリーブを
添えるだけ
レシピこそ
シンプルであるが、
バーテンダーによって
全く異なる味わいを醸し出す
王様がいれば女王もいる。
マンハッタン
ライウイスキーと
スイートベルモット
さらにアンゴスチェラビターズを
ステアしてできあがる
このカクテルは
ライウイスキーの
ふくよかな味わいと
アンゴスチェラビターズの苦味
そこにスイートベルモットの
甘味が合わさり、
甘口でありながら、
苦味を感じさせるという
「カクテルの女王」の
名に相応しい味わい
コロナ禍の前は
2年に一回ほど
ニューヨーク出張がありましたが
昨年以降は全てキャンセル
落ち着いたらまた行きたいな
などと思いながら
飲むにはもってこい
カクテルの名前の由来については
諸説あるようですが、
マンハッタンに沈みゆく夕陽🌆
をイメージして作られた
という説もあるようです。
同じ夕景で言えば、
シンガポールスリング🇸🇬
マラッカ海峡に沈む夕日を
イメージしたといわれる
ローズピンクのカクテルは
とても華やか
オリジナルは、
シンガポールのラッフルズホテルで
1915年の考案
未だ行ったことはありませんが。
ただこのオリジナルは
たくさんのフルーツジュースや
シロップを使っていて
かなり甘め
だーちょーの好みは
簡素化されたレシピ
ジンとレモンジュースとシロップを
シェークしてタンブラーに注ぎ
ソーダで満たして
最後に
チェリーブランデーを沈めるバージョン
見事なまでの
グラデーションが
まだみたことのない
シンガポールの夕景を
思わせます。
ラッフルズホテルは
「月と六ペンス」でも
有名なサマセット・モームが
滞在していたホテルでもあるそうです
「月」とくれば
ブルームーン
すみれのリキュールと
ジンからなるシンプルなレシピですが
先日の月蝕の月を思わせるような
艶かしさがあります。
最近は日も長くなり
7時くらいから飲み始めても
まだ明るいですね
華やかな夕日もいいですが
静かな夕暮れ時というものも
良いものです。
個人的には
ミレーの晩鐘のイメージが好きです
晩鐘=Vesper
Vesper bellともいうそうですが
その名を冠したカクテル
ヴェスパー
「007カジノロワイヤル」の作品中で、
考案されたとされる
カクテルは、
ジン、ウォッカそれに
リレブランというリキュールを
使っているため
フルーティーな風味に
爽やかな苦味が
カクテルに独特の風味を与えてくれます。
コロナ禍で
どこへ行くにもままならない
ご時世ですが
香港に留まりながらも
不足の中にも
カクテルを通じて
心の充足を得ることができます
そしてここ香港では
多くの翡翠のお店を
見かけます
そんな香港の翡翠を
イメージしてつくられたのが
こちら
香港コネクション
ウイスキー、もしくはコニャック
それにシャルトリューズイエロー
ブルーキュラソーを
合わせて作り出される
美しい緑は、翡翠そのもの
これの考案者は
なんと日本人
日本人考案で
世界に広がったカクテルとして
忘れてはならないのが
雪国
ウォッカとライム、
ホワイトキュラソーを合わせて
シェークした上で
グラスの縁を砂糖で縁取る
スノースタイル
最後に緑のマラスキーのチェリーを
沈めるのがオリジナルレシピ
残念ながらこの
緑のマラスキーノチェリーが
香港では入手できないそう😭
先日
このカクテルの発案者の
井山計一さんが
山形県酒田市で
亡くなられました。
奇しくも自分も
若い時一時期を
酒田で過ごしたことがあり
余計に思い入れが深い
あのころ
ともに頑張った
仲間達は、元気かな?
などと思いながら
今日は少しだけ
Barの時計を
左に回してみる
そうして刻まれる
思い出とともに傾けるのは
このグラス
オールド・パル
意味は古き仲間たち
今宵も飲杯🍸