最近改めてキャリアについて考えさせらるきっかけがあった。それはSusHi Techという東京都主催のイベントにて学生向けに起業を促すセッションが多数開催されていたからだ。登壇をしていたキャリアの専門家と言われる方々の主張はこうだ。
1. メンバーシップ型の雇用が1.0
2. ジョブ型雇用(っぽい)の雇用が2.0
3. エコシステムに飛び出していき、自分自身でエコシステムへの貢献を考えるのが3.0
別のところでも触れていきたいが、この考え方には共感する部分が多い。この10年・15年くらいは、まさにスタートアップが脚光を浴びた時期であったと思われる。なぜ脚光を浴びたかと言えば、それはエコシステムが未成熟で、何もないところを開拓する存在であったからだ。例えば、新しい時代に必要なヒト・モノ・カネの調達の方法を再定義して、みんなで寄せ集まって一緒に社会を作るイメージが近しいのではないか。
そして必要なピースを埋めた結果、そこには想像を絶する成功が待っているのであり、その成功物語に皆が飛びついた。
一方、今SushiTechははたしてスタートアップの祭典であったかというと、そうではなくて「オープンイノベーション」の場だった。所感としては、大企業が豪華なイノベーションのショーケースを見せる一方で、結構有望なスタートアップも小さなブースでの出展となり、豪華な大企業のショーケースを彩る「雑草」という感じが強かった。ちなみに隣ではStartup Japan Expoがやっていたのだけど、こっちはもっと雑草臭がすごい場所で、もはや雑草しか生えていない草むらといった印象だった。(交流会では営業が営業に対して営業をかけるという感じ)
こういうスタートアップのための場所が与えられている時点で時代は変わったのだと思うに十分なのだが、やっぱりスタートアップ単体で何かの成功を手に入れるには雑草から昇華していく過程が必要なのだと思う。
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というわけで、キャリアに話を戻すのだけども、すでにスタートアップに転職したらOK!という時代は終わっている。あの頃の転職ムーブメントは、一種の閃光だったのではと思うほどである。しかし、一方で、チャンスもあるように思う。それは、個人としてどうエコシステムに貢献するかを個人で定義できている者であると思われる。すでにエコシステムが回る仕組みは大企業を中心にできているわけだから、どんなに小さなピースでも良いのでそこに居場所を作ること。言い換えればスモールビジネスでシステムにぶら下がるということができれば勝ちなのである。
起業せよ!という言葉が巷に踊り、そのための育成プログラムが組まれているが、あれは現実にユニコーンを目指すプログラムではなく、今ある既存のプレイヤーに対していかに自分という特異性を売り込んでいくかという勝負なのではないか。と思うわけである。
僕も子育てが落ち着き、一周回って次に何をしていこうかと思う訳である。今は自分に残された可能性はなんだったのか、改めて棚卸しをして、できるだけ貢献できる幅を広げていきたいと思う。